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庄内


2013.8.24



 夏の東北めぐりから帰って一週間。秋田まで行く途中の山形を巡ってないなぁ、ついでに美味しいものを食べたいなぁ・・・ということで再び北へ向かって出発するのでした。



出発
 23日18時45分、自宅を出発。いつも通りコンビニ夕飯を食べ、北陸道を北上。約250km走って日本海東北道の豊栄SAに到着。22:10頃のこと。今晩はここで車中泊とします。高速1000円だった時は日が変わるのを待つ車で大混雑だったこのSAも今では静まり返っています。でも、ハイエースが多い気がするのは気のせいだろうか。左はうちのリラックスワゴン。右は白と黒のスーパーGLが一台ずつ。ハイエースは人気だなぁ。
 時間がちょっと早いのと、小腹がすいたので自動販売機でチャーハンを買ってみました。冷凍食品だけどまずまず美味しい。でも、熱すぎ。350円もします。

 

 翌24日は7:30起床。まずは酒田に向けて出発です。
 
 日本海東北道で村上近辺の田園地帯を走行中、左手に見えた山から湯気が上がっていまして、燃えているようだったのでパチリ。やっぱり朝とか夕方とかは変わった景色が見られる。



山形入り
 日本海東北道から国道7号線に降り北上。朝日から鶴岡までの国道7号線は快走路。景色も良くて左のような海岸線も眺めることができます。沖合には小さな灯台も。



 
 10:20、トイレ休憩を兼ねて庄内空港に立ち寄る。が、飛行機は無し。一日三便の東京便が飛んでいるだけのようで、この時間は人が全然いません。用を足し車に戻ろうと歩いていると、空港の周回道路(右)を教習車が路上教習で走っていました。それくらい安全ってこと?



海鮮どんや とびしま
 11:00、酒田港にある「さかた海鮮市場」に到着。ここへ来た理由はもちろん「海鮮どんや とびしま」です。ここは2009年8月にも来ていますが、とっても美味しい海鮮料理がいただけたので再訪したのです。ここは11時OPENなのですが、11時前から人が並んでしまうためちょっと早めに・・・と思ったんだけど11時到着。席には付けましたが少し20番目くらいになりました。
 順番は20番くらいだったのですが、注文はサクサク進み、注文するとすぐに出来上がるというシステムなので11:30くらいには食事にありつけました。左はペンギン姉さんの注文した板前舟1,260円。真鯛の活造り、鯖、鮭、甘海老、蛸・・・がてんこ盛りの舟盛りです。右はネコ娘の海鮮丼980円。これも甘海老、鮪、ハマチ・・・と山盛り。食べきれるか?
 クマ兄さんは舟盛膳1,260円。ペンギン姉さんの注文した板前舟とほぼ同じですが、真鯛ではなく黒鯛になっていました。変わらず美味しい。そして、真鯛と黒鯛の食べ比べ。味も食感もちょっと違うね。真鯛の方が好きかな。
 右は追加で注文した真鯛の兜煮。たしか300円くらいだったと思います。が、これがまた絶品。甘しょっぱい味付けがウマイ。最後は骨しか残らなかった。
 「海鮮どんや とびしま」で食事を終えた後、軽くお土産屋さんを物色。そしたら乾燥させた海藻を売っているお土産屋さんでスープの試食をさせてもらいました。乾燥ワカメ?をお湯で戻したもの。そこにネギとか少し入っているんだけどなかなか美味しいスープ。でも、お値段もなかなかなので、お客さんが増えて混雑してきたところで撤退。美味しかったけどお土産には買えないなぁ。
 他のお店でだだちゃ棒っていうおやつがあったので購入。庄内麩という堅めの麩にだだちゃ豆で作ったソフトクリームを入れたもの。庄内麩はちくわみたいに中が空いています。程よい甘さとだだちゃ豆の風味がウマイ。庄内麩にもう少し塩味が付いていても美味しいかもね。



酒田共同火力発電所
 いつも秋田に行くときに国道7号線沿いに出ている看板で行ってみたいと思っていたあかりん館。酒田共同火力発電所のPR館に久しぶりに来てみました。以前、一度だけ訪れたことがあり、この発電所で使用した石炭の燃えカスを使って作った脱臭剤をもらったこともありました。わくわくして受付に行こうと思ったら・・・今日はお休みだって。残念です。
 
 発電所の横から庄内海岸を望む。ちょっと雲が出ているけど青空が出ていて、風力発電の羽も回って良い感じ。まだまだ海に入って遊んでいる人もいました。さて、予定が狂ったけどどこ行こう?



 ちょっと悩んで、月山の道の駅に行ってみようかな、ということにしました。たしかバンジージャンプの施設があったな。だれか飛んでないかな。



道の駅 月山
 月山の道の駅までもう少し!国道112号線を走行中。天気が良いので気持ちいい、けど眠くなる〜。
 酒田共同火力発電所から一時間半、道の駅月山に到着。昔の記憶よりちょっと寂れたかな。
 館内に入ってみると月山ワインを前面にPRしていました。



 
 道の駅月山では月山ワインの即売会中。試飲も可能。ペンギン姉さんだけワインの試飲をさせてもらいました。どれが美味しかったのかな?
 道の駅の裏には赤川が流れていて、そこに吊り橋がかかっています。その吊り橋の中央部からバンジージャンプできるのが名物なのですが、なんと吊り橋の工事中ってことでバンジージャンプも休止中。ここもか!



月山ダム
 国道112号線を走っていると、やたらと月山ダムの看板が出てきます。展望台とかPR施設とかがあるんだろうか?道の駅月山もがっかりだったので月山ダムでも寄ってみるか。
 国道112号線から小道に入って急な坂を登っていくと月山ダムを見下ろす展望台がありました。この景色は圧巻です。
 月山ダム管理所の一階がインフォメーションホールになっていて、月山ダムのことを学べるみたいです。ちょっと入ってみよう。マスコットもいるそうで。
 インフォメーションセンターに入ると虻と格闘する職員のお姉さんたち。虻に襲われないようにしつつ見学していると、ダム内部の見学ができるとのこと。当然申し込みます。無料だし。
 15:30、ダム内部見学のツアー出発。歩きでお姉さんのあとについていきます。右手にはダム湖。総貯水量58,000千トン。このダムで赤川の洪水を防ぎ、鶴岡や酒田の洪水を防止します。
 ダムの堤体中心部から内部に潜入。エレベーターで58mほど降ります。堤体上部では気温が26度だったけど、エレベーターを降りた堤体監査廊では気温が17度くらいに下がりました。すごしやすい気温になってます。
 この堤体監査廊というのはダムの中にあるたくさんの部屋を行き来するための廊下だそうです。ダムの内部には放流設備、地震や漏水を計測する装置など様々な部屋があり、この監査廊を通って点検に行くそうです。
 堤体監査廊からコンジット主ゲート2号の部屋に入ります。左はコンジット主ゲートの油圧シリンダー。
 ダムの真ん中付近には水を流すための大きな管とゲートが設置されていて、このゲートをコンジットゲートと呼ぶそうです。雨の多くなる時期に、洪水を調整するために開けて水を排出するのに使うんだって。発電用に使用する排水ルートでは大雨の時には排水量が足りないのかな?
 コンジットゲートは一つ当たり70トンもあるのでこんなに巨大な油圧シリンダーが必要なんだそうです。
 左が扉体(ひたい)。ここを開けるとダムにたまっている水が一気に流れます。右は扉体につながるシリンダー。月山ダムにコンジットゲートは2門あって、両方使うと1秒間に1,460m3も放流することができるんだって。流れるところを見てみたいけど、ここには入れないんだろうなぁ。
 コンジットゲートを見た後、エレベータで上に上がり来た時と異なる通路を歩くと、今度はクレストゲートの前にやってきました。これはダムの頂上付近にあるゲート。ダムへ流れ込む水の量が計画規模を超えるほど大規模な洪水だった時などに緊急的に放水するのに使うそうです。なのでダムの頂上付近にあるんだね。ここも2門合わせて1秒間に1,540m3もの放流できるんだって。
 ちなみにここに来るには網目の廊下を通らなくてはならず、下が丸見え。一緒に見て回ったおばちゃん、高所恐怖症なのか足がすくんで動けなくなっちゃった。家族が引張って行きました。右写真のようにきれいな景色が見られるのにねぇ。4月下旬から5月中旬ごろは雪解け水で水位が急激に上がるため、クレストゲートは開けっぱなしにしてあるそうです。この時期に来るとこのクレストゲートから水が放流されている(越流という)のが見られるんだって。今度また来よう。
 左はクレストゲートだったかコンジット副ゲートだったかを上下させるワイヤー。クマ兄さんの腕の太さくらいあります。さすがにこんな太いワイヤーを扱ったことはクマ兄さんには無いなぁ。

 これにてダム内部見学ツアーは終了。なかなか貴重なものを見せてもらえました。無料のツアーだしお勧めです。



旧遠藤家住宅
 月山ダムから2,3kmのところに多層民家という旧宅があると看板で知ったので行ってみることにしました国道112号線沿いに走るも見つけられず。かなり行きすぎちゃった。旧道の方にあるみたい。月山道路からどうやって入るのか分からず、それっぽい脇道に入ったら見つけられました。
 駐車場に車を停め多層民家「旧遠藤家住宅」の外観を見学。内部の見学は有料らしいです。そして、民宿かやぶき屋として現役だとか。
 この住宅は四層構造の建物なんだって。雪深い地だからか、岐阜県の白川郷の合掌造りみたいな外観をしています。
 旧遠藤家住宅は山形県の有形文化財の指定を受けている貴重な建物。でも、裏手に回ると液晶テレビが見えました。そりゃ生活に使っていたら電化製品は現代のものを使うよね。
 左写真にある小屋には水車まで備わってました。これは現役かどうか分からなかった。この小屋から見る風景(右)はタイムスリップしたみたいな感じ。クマ兄さんが生まれる前からこんな感じだったんじゃなかろうか、と。冬景色も見てみたいもんだ。



櫛引温泉
 多層民家も見られて満足。ではお風呂に入って宿に向かうとしよう。まずは鶴岡市を目指す。途中のスーパーで夕飯のおかずを購入。多層民家から30分ほどで鶴岡市郊外の櫛引温泉「ゆ〜TOWN」に到着。17:30ごろです。この温泉は鉄分たっぷりの茶色い温泉。鉄分を取り除いた透明な温泉も二階にあるそうだけどクマ兄さんは行かなかった。とってもインパクトのある泉質でした。さっぱりした〜。

 18:00過ぎ、櫛引温泉出発。
 明日はお昼くらいまでに富山に戻りたいって思っているので、ちょっと走ってから夕飯にしたいと思います。今晩の宿は国道7号線沿いの道の駅「あつみ」にしようと思っていたんだけど、まだ走れそうなのでお腹のすいたネコ娘には我慢してもらって新潟県の村上市まで移動しました。今晩のお宿は道の駅「朝日」。車を駐車場に止め、夕方買ったお惣菜をおかずに夕飯です。車内でご飯も炊けるし、お湯も沸かせるのでどこでもご飯が食べられて便利になったなぁ。地物の料理を食べないことも増えたけど・・・。



 ご飯を食べ21時ごろにはおやすみなさい。



出発
 6時起床。今朝は早めに起きました。これから日本海東北道を走ってお昼までに富山に帰る予定なのです。洗顔をしに車を出ると周りは車中泊の車でいっぱい。ハイエースもいるねぇ。右がうちのリラックスワゴン、左は・・・ナローのハイルーフだねぇ。
 しかし・・・道の駅でキャンプ用の椅子やテーブルを出し、ウェットスーツを干し、キャンプ場のようにしている人もいるんだねぇ。こういう人が居るから道の駅での車中泊がやりにくくなるんだな。クマ兄さんの経験によると、こういうマナー違反は年配の人が多い。困ったもんだ。



 気を取り直して7:00頃出発。富山には11:10頃に到着。今回の走行距離は923kmでした。美味しい魚を食べ、ダム内部を見学できるという思ったより楽しめたドライブでした。予定通りに行かないドライブも楽しいねぇ。



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