諏訪大社4社めぐり
2015.7.25
予定のない週末はイヤ、というペンギン姉さんのご要望にこたえて、本日は日帰りで神社巡りをしてみたいと思います。日帰りで行けるところは限らてくるので、どこにしようかなー、と悩んだ結果、諏訪大社を巡ってみることにしました。 |
出発 |
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朝は6時起床。なるべく早く出発して、遅くとも昼前には諏訪に到着しておきたい。というのは、神社は5時くらいには社務所が閉まっちゃうことがあるから。急いで着替えて、出発の準備を整えて6:45に出発。いつも通り、最寄りの小杉ICから北陸道に乗り東へ向かいます。
途中休憩はほとんど取らず、上越JCTから上信越道に乗り換えて南下。8:40には新井PA。ここで一回目のトイレ休憩。2時間でだいぶ進んだね。これなら午前中に1社くらい回れそうだ。 |
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再び上信越道を南下。長野市を過ぎ長野道へ。トンネル地帯に差し掛かると、トンネル出口で故障車あり、という標識があって身がまえました。が、路肩に軽自動車が止まっているのみ。大事でなくて良かった。車のメンテはこまめにやろー。 |
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続きまして、再びトンネルの出口で混雑気味。何かあったかな?と思ったら覆面パトにワゴン車が捕まったところでした。いやー、覆面パトの助手席側から赤棒出てるね。捕まったワゴン車の運転手はおっさんでしたが、ふてくされてタバコ吸ってました。覆面パトは黒のクラウンS20#型。捕まらないようにしよー。 |
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続きまして、松本付近で路上にタイヤ片。こりゃバーストしたな・・・と思っていたらすぐ先でマイクロバスが停車していました。右フロントのタイヤが見事にバーストしてるね。空気圧不足か?空気圧チェックしとこー。
今日のドライブは勉強になります。 |
上社本宮 |
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10:40、諏訪ICを降り、10:50に諏訪大社の上社本宮に到着。神社は駐車場が無料のところが多いからうれしい。駐車場に車を停め、炊飯器の電源をONにして上社本宮に向かいます。
まずは鳥居の前でパチリ。今日の参拝一発目です。 |
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手水舎でお清め。上社本宮の手水舎は龍から水が出ていました(左)。割とありきたりな手水舎。その隣にもう一つの手水舎(右)。明神湯というそうで、温泉だそうです。諏訪の温泉の源泉とも言われているとか。 |
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木が一本立ててあります。解説によると本宮一之御柱(おんばしら)だって。高さ約17m、直径1.2m。社殿の周りに四本の御柱が立ててあるそうです。モミの木が使われているとか。御柱は御神徳の更新を祈る氏子の魂を結集したものだそうです。なので、諏訪地方では、大きい神社から小さい祠まで御柱を建てるところが多いんだって。 |
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雷電為右衛門の像がありました。幕末、信州小県郡大石村が生んだ名力士。手形もありました。でかいけど、思ったよりでかくない。力士といったら超巨大なイメージがあるよね。クマ兄さんの手は一般的な人より小さいので、雷電の手は普通の人よりちょっと大きいくらい。そんなもんなのかな?
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こちらは神楽殿。1827年建立。大太鼓が置いてあります。古いほうの大太鼓は神楽殿建立と同時に奉納されたもの。一枚皮で作られたものでは日本一の大きさらしい。牛の皮だと言われているそうです。この大太鼓は元旦の朝にしか打たれません。 |
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参道の脇に水たまり?ではなく、五穀の種池というそうです。毎年春の御頭祭で近隣の農家の人々が種もみを浸して、その浮き沈みによって豊凶を占ったんだって。 |
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左は天流水舎。どんな晴天の日でも雫が三滴は屋根上の穴から降り落ちると言われており、諏訪の七不思議のひとつだそうです。この水を持ち帰って雨乞いの祭をすると必ず雨が降るとか。
右は五間廊。1773年に建造された建物。何するものかはわからず。 |
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左は樹齢約千年の大欅。古くは贄・御狩の獲物をかけて祈願したらしい。贄掛けの欅とも呼ばれていて、境内最古の樹木の一つだそうです。
右は途中で切られた巨木。この木はかなり古そうです。これもたぶん欅。生きてればすごいんだけどな。 |
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こちらは神馬舎。諏訪大神の神馬の 屋形で明治以降は御幣を立てた銅製の神馬と木製の神馬が安置されています(右)。明治27年7月の暴風雨の時、近くの大欅が倒れて神馬舎は倒壊し、神馬は前方10mに飛ばされたそうですが、まったく被害が無かったとか。この時日清戦争が勃発したころなので、人々は諏訪明神が神馬に乗って戦場に向かわれたと言ったそうです。 |
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入口御門(右)とその脇に立つ二之御柱。この入口御門は1829年建立。上部には龍の彫り物がありました。かなり精巧です。
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入口御門から入って左手に「メドデコ」という木のばってんが展示してあります。これは、御柱に取り付け、左右のメドデコにそれぞれ7人の若者が乗り、先端につけられた命綱によってバランスを取りながら曳行するそうです。こんなところに14人も乗るとはちょっと衝撃的。かなり危ない気がするけど・・・事故は無いのかな? |
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入口御門から続くこの廊下は布橋というのかな?長い廊下を歩いて行きますと、塀重門(右)があり、これをくぐって境内の奥へ入っていきます。 |
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ようやく参拝所が見えてきました。参拝所でお参りします。 |
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参拝所から奥に拝殿が見えます。拝殿の後ろに幣殿、左右に片拝殿が続く諏訪造という独自配置なんだって。そして諏訪大社に共通するのは本殿が無いこと。上社では御山を御神体として拝しているそうです。 |
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参拝所の向かいにあったのが参集殿。今日は結婚式があるようで中の見学はできませんでしたが、玄関からちょっと中を覗くと千代の富士や貴乃花の姿絵が飾られていました。相撲と神社って縁が深いから? |
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塀重門の近くにも手水舎がありましたが、こちらは苔むした石に水がためられています。なかなか立派だけど、口をすすぐのはちょっと・・・。 |
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最後、社務所で御朱印を頂きます。御朱印帳を出した時、他の参拝者(若い女性)に久富稲荷神社の御朱印を見られて、かるく笑われました。 |
宮町通り 社乃風 |
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上社本宮の目の前に「宮町通り 社乃風(やしろのかぜ)」というお土産屋さん街がありました。ちょっと覗いてみる。と、その脇にある自販機にすわひめ、というゆるきゃらが描かれてました。諏訪高島城のお姫様で諏訪市公認キャラクター。 |
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あるお土産屋さんの前にしじみ汁の試食があったので頂いてみました。ダシ無の味噌にしじみを入れただけらしいけど、結構美味しかった。しじみからダシが出てるようです。海からとても遠い諏訪でなぜしじみ汁?とは思いましたが。 |
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こちらは山くらげ。ステムレタスという野菜だそうです。茎を細く割いて乾燥させたものは食感がクラゲに似ているので山くらげって言うんだって。コリコリして美味しかった。買おうとは思わなかったけど。
11:30、お土産屋さんも物色したし、お昼ごはんにするか。ご飯は車内で炊いておいたから、おかずを買いにスーパーを探そうかな。 |
昼食 |
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上社前宮の近くでスーパーを探してみたら、ビッグ1茅野横内店がありました。店内でお惣菜を購入して、駐車場で車中食。エビチリとかチキンカツとか春雨サラダとか・・・このスーパーなかなか安くて、これだけ買って1,000円しませんでした。かなりお買い得。車内でゆっくり昼食を食べて、次へ行きます。 |
上社前宮 |
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二社目は上社前宮です。ちょっと狭い道を通って駐車場へ車を進める。本宮とだいぶ雰囲気が違います。 |
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では手水舎でお清め。上社本宮と同じ龍の口から水が出てました。お清めが終わったら狛犬を眺めつつ先へ進みます。
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参道の脇にあったのは十間廊。中世まで諏訪祭政の行われた場所。すべての貢物がこの廊上で、大祝いの実見に供されたとか。毎年4月15日の「酉の祭」には鹿の頭75個が供えられたそうです。これらの鹿の中には必ず耳の裂けた鹿が入っていることから諏訪の七不思議のひとつに数えられたんだって。 |
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左は内御玉殿。諏訪明神の祖霊が宿ると言われている御神宝が安置されていたそうです。
右は御神木? |
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どこからが境内なのかわからないけど、坂道を登っていくと拝所が見えてきました。木々に隠されているけど、ちゃんと拝所がありました。手前には小川が流れていて、これが手水舎の代わりみたい。水はとても冷たくてさっぱりした。
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それじゃ、拝所で参拝。前宮は諏訪の祭祀の発祥地されています。現在の社殿は昭和7年の伊勢神宮の御用材を使って建てられたんだって。
この前宮にもちゃんと御柱が四本建てられていました。 |
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上社前宮の社務所は民家のよう。ちゃんとここで御朱印を頂けます。御朱印を頂いたら、下社の方へ行ってみよう(13:05)。
上社前宮を出発したらナビの案内に沿って北上。国道20号線を走って下社秋宮へ。 |
下社秋宮 |
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14:00、下社秋宮に到着。ここに来るのは二回目。前回は2009年8月だから6年ぶりか。時がたつのは早いなぁ。 |
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鳥居をくぐったら手水舎でお清め。ここの手水舎も龍の口から水を吐いていました。 |
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参道を進むと神楽殿が見えてきました。下社秋宮の神楽殿の注連縄はかなりデカイ。
そして、神楽殿の前にいる狛犬は青銅製としては日本一大きいらしい。確かに大きい。 |
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神楽殿の奥には幣拝殿。1781年に作られたもの。幣殿と拝殿を合体させたつくりで、二重楼門造りというのかな?左右に伸びている建物を片拝殿というそうです。そのさらに脇には御柱。御柱が四本立っていたり、本殿が無かったり・・・と諏訪大社のつくりは変わっていますね。 |
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こちらは秋宮二之御柱。ズビーンと立ってます。
参拝を終え社務所で御朱印をもらう。御朱印を書いてもらってる間、ネコ娘をダッシュさせる。車に乗ってばかりで運動不足になっちゃうからね。 では、最後の下社春宮へ行きますよ。 |
下社春宮 |
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14:20、諏訪大社4社目、下社春宮に到着。鳥居の手前にある手水舎でお清めしてから、鳥居をくぐろう。 |
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手水舎。なんと、ここには龍が無い。というかかなりしょぼい蛇口。ま、これでもお清めはOKか。 |
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神楽殿(上)が境内の真ん中に鎮座。この神楽殿は江戸時代である1684年頃に作られたそうです。その横には御神木(左)と思われる結びの杉。
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春宮の社殿も秋宮と同じ幣拝殿。その両脇に左右片拝殿が配置されます。ここ春宮の片拝殿は秋宮よりも幅が狭いとか。国の重要文化財に指定されています。
春宮も秋宮も、幣拝殿の形は独特ですね。彫刻も見事。 二拝二拍一拝でお参り。 |
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春宮にもちゃんと御柱がありました(左)。
あと、境内脇の斜面には削れたような跡。もしかして御柱を滑り降ろす場所? |
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最後の御朱印をもらいに社務所へ。そしたら、御朱印と一緒に記念品としてお菓子がもらえました。あとで食べよ。 |
万治の石仏 |
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諏訪大社めぐりもコンプリートしたし、最後に万治の石仏を拝んでいこう。春宮から徒歩5分くらいのところにあります。橋を渡って、浮島を越えて川の対岸へ。浮島には浮島神社もありました。 |
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万治の石仏に到着。ここも6年ぶりの来訪です。伝説によると諏訪大社下社(春宮)に石の大鳥居を作るとき、この石を材料にしようとノミを入れたところ、傷口から血があふれだし、石工達は恐れをなして作業をやめてしまったということです。鳥居は別の石で造ったんだって。で、石工達はこの石に阿弥陀如来を祀ったとか。
そして、この万治の石仏をお参りするには独特の作法があります。1、正面で一礼し「よろずおさまりますように」と念じる。2、石仏の周りを願い事を心で唱えながら時計回りに三周する。3、正面に戻り「よろずおさめました」と唱えて一礼する。 お参りしている間に、参拝者が増え、石仏の回りを大勢がグルグル回ってました。 |
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参拝後、近くの川で小学生が遊んでいるのを見て、我々も川に足をつけて休憩。冷たくて気持ちいい。川に足をつけて遊ぶのは久しぶりだなぁ。
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帰宅 |
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川に足をつけていたら全身冷えてきた。車に戻ると時間も15時。そろそろ帰るとしますかね。とりあえず、春宮でもらったお菓子を見てみる。落雁ってやつです。口に入れると水分を吸い取られる和菓子。素朴な味だけど美味しい。 |
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下社春宮を出発し、すぐ近くのスーパーで夕飯のおかずを購入。ついでにアイス購入。暑かったからね。 |
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16:00、岡谷ICから長野道にのって北上。豊科IC付近では田園違いを眺めながら気持ちの良いドライブになりました。 |
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18:40、蓮台寺PAで夕食。車中食の時、ついつい揚げ物が多くなっちゃうので、サラダも多めに食べようと気をつけています。モリモリ食べて元気復活、もう少しで帰宅ですよ。 |
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19:10、蓮台寺PAを出発。夕日を眺めながら北陸道を西へ。そして、20:45自宅に到着。今回は日帰り旅行だったけどまずまず楽しめました。
今回のドライブの走行距離は592km。 |