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二日目 門司港レトロ


2012.12.29


 7:00起床。かなり快適に寝ることができました。疲れと広い車内でぐっすり。車内が真っ暗になるから目覚ましを
かけておかないと寝過ごしちゃいそうだ・・・。

 今日から本格的に遊ぶぞ!!!



まずは九州へ
 7時に起きて、トイレと朝食を済ませ、出発の準備をしていると道の駅の駐車場に車がじゃんじゃん入ってきました。最初、何が起きているのかわからなかったけれど、外に出て周囲を観察していると道の駅「きくがわ」の道路を挟んだ向かい側のお店にたくさん人が並んでいるようです。100円市というのが開催されるらしい。地元の野菜が安く購入できるみたい。パチンコ屋か?と思いました。

 右は道の駅「きくがわ」の建物と駐車場。老舗の道の駅って風格かな。
 8時出発。まずは国道491号線を南下して国道2号線に合流。そのまま国道2号線を走ると北九州の文字が出てきます。そのまま走り続けると九州に渡れるんだな。
 8:30、関門トンネルに侵入!いつも関門橋を渡って九州に上陸するんだけど、今回は初関門トンネル。約3.5kmの関門トンネルは約4分で通過。あたりまえだけど、下に下って上に登って九州上陸ってことで海の下を走った実感なし。でも良い記念になりました。ちなみに、九州側に料金所があって150円を徴収されました。



和布刈神社
 関門トンネルを渡ってやってきたのは和布刈神社。関門橋の下にあります。ここから眺める関門橋と関門海峡はなかなかの絶景。
 とりあえず和布刈神社のパネルでパチリ。この神社の境内で平家一族が壇ノ浦の戦いの前夜に酒宴を開いたんだって。
 パネルの絵は和布刈神事っていうらしい。海岸のワカメを刈り取る行事だとか。なぜかおじさんが一生懸命海水をポリタンクに汲んでたのも謎だ(右)。
 
 ではとりあえずお参り(左)。年末だから人もいなくて快適な参拝になります。拝殿の横には和布刈砲台跡があります。岩が削られていて、ここに大砲を設置したと思われます。遺産だ・・・。



壇ノ浦合戦壁画
 次は和布刈公園に行って壇ノ浦合戦の壁画を見てみようと思います。壁画は2002年に来た時は知らなかったなぁ。と思いながらノーフォーク広場の横から和布刈公園に入って行きました。が、壁画がどこにあるのかイマイチ分からない。途中、道を間違えたのか、壁画に到着する前に和布刈神社の横に戻っちゃった。再びノーフォーク広場の横から入っていくとネコ娘がトイレ〜っていうので、公園内のトイレを探して休憩。ちゃんと壁画に行けるのか?と思ったらなぜか今度はめかり第二展望台に到着。ここに壇ノ浦合戦の壁画があるんです。

 まずは展望台から門司や関門海峡、関門橋を眺める。ここの景色はなかなか良い。高速道路は車がビュンビュン走っていて見ていて面白い。
 展望台の裏手にそびえるのが壇ノ浦合戦の壁画。1185年4月25日に行われた平家と源氏の戦いが描かれています。
 左写真の右下の船は御座船。平清盛の娘である建礼門院や二位尼が安徳天皇を抱えています。建礼門院は安徳天皇のお母さんでもあります。が、この戦いで敗北を悟った二位尼は、安徳天皇を抱えて海中に身を投じてしまったとか。建礼門院も後を追って身を投げたそうですが、建礼門院だけは源氏方に救われてしまったそうです。それが、左写真の左上の船。その後、建礼門院は京都で尼になったとか。

 右写真は海上の船を飛び回る源義経。平教経に追われて船八艘を跳んでのがれたとか。これを義経の八艘跳びと呼ぶそうです。鎧を着て船から船へ飛び回る。一歩間違えて船から落ちたら重い鎧で溺れちゃうよ?よっぽど平教経が怖かったんかな?



 こんな感じでなかなか面白かった壇ノ浦合戦壁画。天皇が入水とか、義経の八艘跳びとかびっくりするようなイベントだった壇ノ浦の合戦。一枚の壁画でなかなか驚かされました。



部埼灯台
 和布刈公園の後、そのまま門司港レトロに向かっても良かったのですが、まだ時間が9時半ということもあり部埼灯台に行ってみることにしました。和布刈公園から南へ向かうのですが、途中の田野浦埠頭近辺を通過したのですが、写真の様なコンテナの山を見かけました。ITALIAとか書かれてるし。なかなかの眺め。
 9:55、部埼灯台の入口に到着。海岸沿いに変な像があったので見に行ってみました。右手に赤い松明?を持った白い像。なぜ、海岸沿いに立っているのか謎です。
 部埼灯台は海岸沿いのちょっと小高い丘の上に立っているようなので、遊歩道を登っていきます。途中、崖崩れを起こしている場所があったので要注意。
 階段を2分ほど登ると部埼灯台が現れました。すぐ横には船の交通整理をする電光表示板も設置されています。
 部埼灯台(へさきとうだい)は1867年に幕府とイギリスの間で締結した大坂約定で設置することになったもの。灯台の高さは9.7mですが、海面からの高さは39.1mあります。石造りで日本の灯台50選に選ばれています。



門司港レトロ
 10:30、門司港レトロにやってきました。ここに来るのは10年ぶり。2002〜3年になる冬休みに来たことがあります。寒かったんだよねぇ〜。今回はなかなか暖かい。上着は脱げないけれど、風がなく陽が当たっているので十分歩いて回れます。観光駐車場に車を停めて歩きだすと、祝町通り?にはレンガ造りの長い建物がありました。何に使っていた建物なのかな?

 ちなみに駐車場の係のおじさん、うちのハイエースを見て、わざわざ停められそうな区画を探して誘導してくれました。親切!
 レトロ中央通りを歩いていくと門司港レトロ展望室のある高層マンションの横に国際友好記念図書館がありました。帝政ロシアが明治35年に中国の大連に建てた東清鉄道のオフィスを複製したものだそうです。結構新しいのかな?
 レンガ造り良い感じの旧門司税関。明治から昭和初期まで税関庁舎として使われていたんだって。中に入ると資料室とかがあるんだけど、観光案内所の出張ブースができていて、焼きカレーのお店を聞いたらいろいろなお店を紹介してくれました。しかも、1000円で1100円分の買い物ができる「門司港レトロお得クウポン」も紹介してくれて、このクウポンが使える焼きカレーのお店まで教えてもらっちゃいました。これで10%割引でご飯が食べられる。
 旧門司税関の内部を見学。内部もレンガ造りが良くわかる。天井が高くてオシャレな建物。右のマスコットはなんだったかな?忘れちゃった。
 ここの資料室で面白かったのが密輸の手口の紹介。本を拳銃の形にくりぬいて、中に拳銃を隠して持ち込もうとしたり(左)、バットや石柱の中にヘロインを隠したり。消火器の中身が麻薬でした、みたいな紹介もありました。悪い人はあの手この手で密輸しようとするんだね。
 では、はね橋を渡って門司港ホテル方面へ歩いていきます。紹介してもらった焼きカレー屋さんに行くためね。はね橋から振り返るとレトロハイマートっていう高層マンションと旧門司税関が並んで見えました。門司を代表する?建物だね。
 門司港ホテルの横を通り過ぎ、旧大阪商船(左)の前を歩いていって、王様のたまごっていう焼きカレーのお店にやってきました(右)。到着したのは10:52。11時開店ってことだからなのかまだ開いていない。ちょっとブラブラして11時に来てみよう・・・ってことでちょっとウロウロした後、再び来たんだけどやっぱり開かない。ペンギン姉さんがお店の中にいる人に聞いたら、材料が届かないので11時30分くらいに開店になるって教えてもらいました。うーん、と悩んだ結果、他のお店に行くことにしました。
 せっかくなので、すぐ近くにある門司港駅をパチリ。関門トンネルが開通するまで、対岸の下関駅との間に関門連絡船が通っていて、その中継駅としてかなり栄えていたそうです。駅舎は大正3年に建築された木造駅舎で国の重要文化財に指定されています。現在は改修工事のために立ち入り禁止になっていて、内部の見学はできなくなっていました。2018年までかけて改修するんだって。
 左は旧門司三井倶楽部。大正10年に三井物産の接客・宿泊施設として建築された建物。アインシュタインも宿泊したことがあるんだって。右は再び旧大阪商船。オレンジ色のレンガがきれいです。大阪商船門司支店だった建物。



ドルチェ
 旧門司税関で教えてもらった焼きカレーのお店の一つ、ドルチェにやってきました。ここの焼きカレーも薦められました。門司港レトロお得クウポンが使えるのも選考理由の一つ。
 ネコ娘は焼きカレーは食べられなさそう。暑いし辛いし。そこで、チーズ入りカレー(850円)を注文。ちょっと辛いんだけど、ネコ娘は負けず嫌いなので大丈夫!って言って食べてました。今でも家ではプリキュアカレーを食べているつもりになっているけど、実は普通のカレー食べさせてるんだよね。なので、外出先でもカレーはOKのようだ。
 左がペンギン姉さんが注文した焼カレー。右がクマ兄さんの焼カレー大盛り。器の大きさはほとんど変わらないんだけど、カレーが溢れそうなくらい入ってます。
 焼カレー、ちょっと酸味があって美味しかったです。ハフハフしながら食べると、玉子が程良くトロリと崩れて良い感じ。
 実はクマ兄さんとペンギン姉さんは追加料金を200円払ってケーキとコーヒーが付いたセットにしていたんです。でも、クマ兄さんとペンギン姉さんだけケーキ食べるわけにはいかないのでネコ娘の分も追加オーダー。セットって言っても、食べたいケーキは自分で選べました。

 左上はネコ娘もチョコレートケーキ、右上がペンギン姉さんのバナナのタルト、左がクマ兄さんのレアチーズケーキ。ペンギン姉さん曰く、レアチーズケーキにしておけばよかった、とか。確かにレアチーズケーキはとっても美味しかったです。




 



海峡ドラマシップ
 それでは、お腹もいっぱいになったことだし、ちょっと歩いて海峡ドラマシップへ移動。ドルチェからは徒歩10分でした。この海峡ドラマしっぷも門司港レトロお得クウポンが使えます。しかも、一階にはクウポンの販売所まであります。ちゃんと、クウポンを使って一割引きにしておきました。
 海峡ドラマシップは2003年にオープンした比較的新しい博物館。ドラマシップっていう名前の通り、目玉は映画(ドラマ)です。写真が海峡アトリウムというホール。天井からつり下がっている白くて丸いすだれ状のものが、映画を見る時には下に垂れさがってきて、そこに映像が映写されます。関門海峡で起きた歴史的出来事を分かりやすく紹介してくれる映画を見せてもらいました。壇ノ浦の戦い、巌流島の決闘、馬関戦争など、ここはすごいところだ。ちなみに巌流島の決闘はじらし作戦を使った宮本武蔵の勝ち。佐々木小次郎は宮本武蔵の一撃では気絶しただけだったけど、息を吹き返した後、宮本武蔵の弟子たちに殺されちゃったんだって。
 海峡歴史回廊っていう展示室は写真撮影不可だったんだけど、関門海峡で起きた歴史的イベントを詳しく解説してくれてました。パネル展示ではなく、模型や人形による展示だったのでなかなか面白かったです。

 で、リアルタイム関門海峡っていうエリアに来ると(上)、今度は現代の関門海峡を知るコーナーになります。
 左上は三人ではまったシミュレーター。関門海峡を小型ボートや大型船などで走り回るシミュレーターです。小型ボートが速度も速く小回りが利いて面白かった。

 右上はクイズ。世界の海峡に関するクイズです。ここに来るまでの展示をじっくり見てくれば応えられる、かな?

 左はヒラメの模型を抱えるペンギン姉さん。重さを体験するための模型なので触ってOK。結構重い。





 
 4階のリアルタイム関門海峡のコーナーは30分以上も長居しちゃいました。面白かったんだよね。

 じゃ、最後に展望エリアに行ってみようってことで、エレベーターで5階へ(左)。展望エリアからは関門橋が良く見えました。潮の流れで船が止まっているように見えるよ。
 
 じゃ、そろそろ終わりにしようか、ちょっとお土産屋さんでも寄って行こうかな、って感じで一階にある海峡レトロ通りってところに行ってみたら意外と面白かった。大正時代の門司の雰囲気を再現したエリアです。右は復元された路面電車1910年代に門司と黒崎の間で走っていたそうです。
 左上は住友銀行門司支店の正面。右上は街頭の画学生だそうです。お爺さんに話しかけられているシーンかな。
 左は映画館(置く)と雑貨屋さん(手前)かな?










 
 門司港名物バナナのたたき売り。石像だけど。大正時代初期、バナナを神戸に運ぶ途中、悪くなったバナナを神戸に運ばずここで捌くために行われたんだって。明治以降、台湾から大量にバナナが輸入され、ここ門司を経由して各地に運ばれたんだそうです。



 最後の海峡レトロ通りも何気に面白かった。

 じゃ、またフラフラと門司の繁華街をお散歩してみましょうかね。



ブラブラお散歩
 海峡ドラマシップを出発して約10分、ふたたび門司港駅の向かいにある旧門司三井倶楽部に戻ってきました。
 旧門司三井倶楽部から1分ほど歩くと「バナナの叩き売り発祥の地」の碑を発見。10年前と変わらず。変わったのは写真に写る人の方かな。

 この後、栄町銀天街っていう商店街をブラブラしたんだけど、年末だからかシャッターの降りているお店が多かったな。クマ兄さんの現住所に比べたら数倍活気があったけど。
 国際友好記念図書館近辺をブラブラ。面白いモニュメントが所々に設置されていて、お散歩していても飽きませんね。
 ちょっとお土産を見てみようと思って海峡プラザに来てみました。ここで2000円以上のお買い物をすると駐車料金が無料になるんです。どうせお土産買うなら・・・と旅行一日目からお土産を物色。

 で、海峡プラザの前まで来てみたらバナナマンっていうキャラクターを発見。バナナの叩き売りをもとにしたキャラクターかな?お笑い芸人にもバナナマンっていなかったっけ?それから、ここから海側を眺めると門司港ホテルとレトロハイマートがそびえたっててなかなか近代的な感じ。門司港レトロっていうけどそんなにレトロな街じゃないな。
 海峡プラザでお土産を買って、そろそろ車へ戻ろうと思います。10:30から歩き始めてすでに15:00。結構遊んだな。ツウ車上に戻る途中に見つけた北九州水道100周年記念碑(左)を見つけました。蛇口をひねるとちゃんと水が出るっぽい。あと、国際友好記念図書館(右)は西日が射して赤くなって綺麗でした。



 車に戻るとネコ娘は即昼寝。歩き疲れたんだね〜。じゃ、少しだけドライブしちゃおうかな。目的地は築城。航空自衛隊の築城基地があったよね。なんとなく行ってみる。国道10号線を使って南下。そして1時間半後到着。国道10号線沿いに展望公園があったみたいだけど、すでに飛行機も飛んでいないようなので通過。ちょうど良い時間潰しができたので、再び北九州に戻ります。

 今後は門司ではなく小倉へ。明日、スペースワールドに行く予定なので、近くで車中泊の予定。その前に、お風呂に入らなきゃね。ってことで、事前に調べておいたスーパー銭湯 華の湯に向かいます。途中のスーパーで夕食のおかずを購入。



華の湯
 18:00過ぎにスーパー銭湯華の湯に到着。スーパー銭湯っていうわりには町中にあって、マンションの二階フロアを使ったお風呂なのでただの銭湯です。だけど、500円/人っていうお値段がうれしい。温泉じゃないけどさっぱりできればOK。
 そして、年末のくじ引きをやっていて、ネコ娘が代表でくじを引いたら、なんと!焼酎が当たっちゃいました。お得なお風呂です。

 欠点は駐車場が狭くて台数があまり置けないことかな。路上で停車して駐車場が空くのを待たなきゃいけなかったんだよね。でも、焼酎もらったからヨシ。クマ兄さん、あまりお酒飲めないんだけどね。
 お風呂を上がったのが18:40。お腹が空いたんだけど、市街地で路上駐車してご飯を食べるわけにもいかないので移動。上の写真は小倉駅。モノレールがビルの中に吸い込まれていく近代的な駅ビル。都会だなー。
 お腹が空いて仕方がなかったので、パチンコ屋とかゲームセンターとかスーパー銭湯なんかが集まっているレジャーランド的なところの駐車場に入って夕飯にしました。華の湯に向かっている途中でスーパーに寄って購入したおかずたち。左上はごぼう天。右はチキンと野菜の炒め物。
 なぜか鶏の唐揚げが安かったので購入(左)。あと、ネコ娘が手羽先食べたいっていうから(右)。お酒のおつまみ系ばっかりだな。
 それと、お肉ばかりだと体に良くないからサラダ。スーパーだと袋に入った千切りキャベツが100円くらいで買えるんだね。コンビニよりお得。今回の旅ではたくさんお世話になりそうだ。



 20時、お腹もいっぱいになったところで出発。今晩のお宿は北九州市立しょうぶ谷キャンプ場。ネット情報では駐車場で車中泊可能ってことです。北九州周辺では道の駅とかが無いので困ってたんだよね。で走ること15分、キャンプ場の案内の看板通りに進んでいき山の中へ。グネグネと山道を進んでいくと・・・春まで工事中で閉鎖だと!なんだとー!?!?

 仕方がない、次の候補地、国道3号線沿いの岡垣PAに向かおう。国道沿いのPAだからトラックがいっぱいだったり、暴走族が来たり・・・そもそも駐車エリアは十分にあるだろうか?なんて不安を抱きつつ移動します。



 そして、22時ついに岡垣PAに到着。意外と良い感じ。トイレも古いけど清掃されてて何とか使えそうだし、自動販売機もたくさん並んでいる。そして、駐車エリアは結構広いし、国道から少しだけ離れて高速道路のPAみたいになっているのであんまりうるさくない。これは大丈夫そうだ。


 ということで、歯磨きしてトイレ行って就寝します。22:30。



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