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二日目 常滑


2013.10.13


 昨日のとんてきは美味しかったぁ。今日は伊勢湾の反対側、知多半島に行ってみようと思います。7時、道の駅
「菰野」で起床。出発の準備をして8時ごろ出発。まずは小一時間ドライブです。



常滑へ
 道の駅「菰野」を出発したら国道477号線で四日市ICへ。ここから東名阪道で愛知県を目指します。40分くらい走ると昨日訪れた中部電力川越火力発電所の煙突がみえました。今日も天気が良さそうだ。
 8:55、湾岸桑名ICを通過。右手に長島スパーランドが見えてきました。
 いつの間にか伊勢湾岸道を走っておりますと(実際は四日市JCTから)、長島スパーランドが見え、名古屋港にかかる橋がたくさん見えてきます。まずはトゥインクルを渡ります。この橋は、木曽川橋と揖斐川橋の双子橋に付けられた愛称。世界初のPC・鋼複合エクストラドーズド橋だとか。詳しくは分からないけど。
 さらに進むと名港トリトンの名港西大橋を通過。
 名港中央大橋の撮影は撮影漏れ。さらに進んで名港東大橋を通過。トゥインクルから名港東大橋まで15分弱で通過です。快適な道路で気持ちいい。首都高湾岸線の横浜周辺もこんな感じじゃなかったかな、似てる気がする。



INAXライブミュージアム
 9:45、常滑にあるINAXライブミュージアムに到着。今日はここで遊んでみようと思います。あまり予習をしてこなかったんだけど、ミュージアムがいくつか集まっているようです。10時オープンらしいのですこし待つ。その間にどのミュージアムから見るか考える。
 待ち時間に陶楽工房というところに興味をもちました。体験教室をやっているらしい。予約してないけどできるかな?と館内に入って聞いてみたらOKとのこと。急遽、ものづくり体験をすることにしました。
 体験は何種類かあるんだけど、クマ兄さんとペンギン姉さんは「プチトイレ絵付け体験」。小さなトイレの陶器に絵を描き、焼き付けてもらうものです。ネコ娘は「モザイクアート体験」。小さなタイルを並べてきれいな図柄を作るもの。
 10:10、説明を聞いて作業開始。みんな、普段見せない真剣な顔。ネコ娘はお姉さんに教えてもらいながらの作業。丁寧に教えてくれるので、クマ兄さんとペンギン姉さんは自分の作業に集中できる。
 クマ兄さん、普段の仕事では絶対に見ることのできない真剣な姿。気合入ってます。
 この段階ですでにネコ娘は仕上げの段階。
 クマ兄さんの作品。トイレで用を足しながら、次の休日はどこに遊びに行こうか?と考える姿を書いておきました。

 表側に絵を描いて満足していたら、裏面にも絵が描けるって終了間際に気付いたので苦肉の策。
 11:20、作業完了。ネコ娘の作品は本日お持ち帰りOK。クマ兄さんとペンギン姉さんのトイレは絵を焼きつけてもらう必要があるので、後日自宅に送ってもらいます。後片付けをしてお金を払って終了です。ちゃんと3週間後くらいに届きました。



 絵付けとモザイクアートで午前中が終わっちゃった。お昼ご飯にしちゃおうと思います。駐車場の車にネコ娘のモザイクアートを置いて、近所のスーパーに歩いてお惣菜を買いに行きます。ついでに隣のドラッグストアで2Lの水も安く購入。

 車に戻って炊いておいたご飯とお惣菜でお昼ご飯。コーヒーなんかも飲んじゃったりしてゆったり休憩しておきます。至福のひととき。インスタントコーヒーだけど。



世界のタイル博物館
 午後からは博物館めぐり。INAXライブミュージアムにはいくつかの博物館が集まっています。まずは世界のタイル博物館から見学してみよう。外観は近代的な感じ。一歩中に入ると受付があり、展示室に入るには青いタイルが貼られた入口(右)から入っていくようです。1階はタイルを壁一面に使った展示のようです。
 左は「魂のための扉」。世界最古のピラミッド、ジョセル王の「階段ピラミッド」の地下空間にある扉だそうです。この扉を通って王の魂が現世に現れると考えられていたんだって。ブルーは生命の色らしい。紀元前2,650年頃のものだって言うから今から4,500年以上も前からタイルがあったんだねぇ。
 右はイスラムのモスクや宮殿を飾るタイル。9世紀ごろからこういう装飾がされていたんだって。そもそもタイルっていつ頃からあるんだ?
 左はトイレの周りの壁を飾るタイル。

 2階に行くと世界のタイルや大昔のタイルが展示してありました。右は紀元前8〜7世紀ごろのアッシリアのタイル。不思議な絵が描かれています。
 左はイランの伝統的な青釉タイル。イランでは12世紀後半から14世紀前半までの間、著しくタイルが発達したそうです。タイルは砂漠の民にとっては貴重な水の色で、永遠の生命や天国へのあこがれが込められているんだって。
 それに対して右はヴィクリアンタイル。単色で造られているけどいろんな色があります。色の薄い部分と濃い部分ができるのが特徴。鉛を入れた色釉をかけて焼成するとこういうものができるんだって。



窯のある広場・資料館
 続きまして「窯のある広場・資料館」に行ってみます。場所は世界のタイル博物館のすぐ横。資料館の中には窯もあります。近代化産業遺産にも登録されているらしい。内部に入ってみると、窯(後ほど)の前の床に煙道があります。どのような役割なのか分からなかったけど。
 これが土管。常滑で大量生産されていたものです。造られたものは右のように組まれて運ばれたみたい。以前、常滑に遊びに来た時は土管坂とか見たなぁ
 最近は土管と言っても硬質塩ビや鉄筋コンクリート製のものが多く使われているようですが、一昔前までは高級品として焼き物の土管としてこのようなものが使われていたそうです。
 ドラえもんで出てくる空き地の土管はコンクリート製だったかなぁ???
 この焼き物の土管の接合部、結構粗いな。
 これは土練機。粘土をを良く練るために、しかも大量に練るため使われた装置。ベルトを介してモーターにつながっており、内部の羽で粘土を練りながら押し出します。土管生産の近代化に貢献した装置。
 ここ窯のある広場・資料館には便器の展示が多かった。左のロケット状のものは家外小便所。外に設置する小便器で、雨などが入らないように屋根を付けたんだって。下瓶に貯めて、農家の人が肥料に使ったそうです。

 右は高級な焼き物の便器。海の波が描かれちゃってるよ。
 2階は便器コーナーでした。高級便器がいっぱい。そういえばINAXってTOTO並ぶ衛生陶器(いわゆるトイレの便器)のトップメーカーだったね。それで、便器がいっぱい展示してあるのか。

 2階から窯の天井を観察しつつ、1階に降りて窯の内部を見学してみよう。
 窯の中。椅子が置いてあってゆっくりくつろげます。壁を見ると、煉瓦の表面が溶けたチョコレートみたいになってます(右)。これは製品の表面につける塩釉と同じものが、煉瓦の表面にも形成されたものだそう。触るとツルツル。

左は、窯の入り口部分。塩釉が噴き出してきて、耐火煉瓦の上に付着している様子が分かりやすい。















 



トンネル窯
 外に出てトンネル窯を見学してみる。昭和40年代から始まったビル建築におけるタイル文化の普及に貢献したとか。少品種大量生産タイプのタイルを作るのに適した窯。現在では多品種少量生産になったので、このような窯はほとんどなくなったそうです。
 トンネル窯は入り口から予熱帯、焼成帯、冷却帯の三つのゾーンに分けられます。奥の明るいところが入口ね。

 予熱帯は入口から中央部に向けて徐々に温度を上げていくところ。焼成帯で発生する燃焼ガスの一部を引き込んで予熱するそうです。
 焼成帯にあるバーナー。この辺りは窯の中で一番温度が高く、1,200〜1,250℃になるそうです。窯の内側は真っ白な耐火煉瓦。この温度になると粘土や陶石などの原料の焼結反応がおこり、製品は石のように硬いものに変わるそうです。
 もうすぐ出口の冷却帯。焼成された製品を徐々に冷却するところ。出口付近から外気を送風機でトンネル内に送り込み冷却。製品の熱で熱くなった外気は焼成帯に流れ、一部は外部に導かれ、乾燥の熱源となるそうです。

 焼成帯で1,200℃に加熱された製品は黄色に見えるそうですが、冷却帯にくると冷えて赤黒くなるんだって。1,200℃で黄色くって・・・色温度ってやつですか。
 トンネル窯の入口に戻る。この展示用トンネル窯は全長16mですが、実際に使用されていたトンネル窯は全長80mもあったんだって。



建築陶器のはじまり館
 窯のある広場・資料館の前にある70尺(約21m)の煙突はとっても立派。常滑っぽい光景なのかな?じゃ、次は「建築陶器のはじまり館」に入ってみる。
 建築陶器のはじまり館で一番印象に残ったのが帝国ホテル旧本館のダイニングルームの柱。スダレ煉瓦と大谷石で造られた柱です。クマ兄さん的にはスダレ煉瓦よりも大谷石の方が興味津津。クマ兄さんの故郷栃木では蔵とか塀に大谷石がたくさん使われているんです。
 そういえば明治村でも旧帝国ホテルのライト館を見て回ったなぁ。


 
ものづくり工房
 次はものづくり工房。ここは本当の工房で、歴史的建造物の再生や復元の協力など、開発的なことをやっているみたい。だから、あまり見学できるところはないんだけど、金ピカのトレイなどが展示してありました。


 
土・どろんこ館 
 土・どろんこ館はやきものの原料である土を使って体験する館。右は砂で絵を浮き出させているところ。
 光るどろだんごづくりっていう体験教室があるようです。粘土を丸くしたあと、瓶の口で泥団子のまわりをなでるとドンドン球体になっていきます。磨けば磨くほど、泥団子表面の粒子がきれいに並び光沢が出てくるんだそうです。



トイレパーク
 世界のタイル博物館の裏側にトイレパークっていう小さな公園があります。中心にあるのがトイレ。ちょうど催してきたのですが、子供たちがトイレのまわりで遊ぶのでゆったり用を足すことができず。うーん、楽しいトイレも問題だ。池の底には焼き物が敷かれていたり、池の淵にも焼き物が使われていて常滑風の公園になってます。



 軽くトイレを済ませ、そろそろ次の場所へドライブしようと思います。



千鳥ヶ浜
 INAXライブミュージアムから車で一時間ほど南下、内海という場所にある千鳥ヶ浜にやってきました。ツーリングマップルによるとここは世界で最も砂粒が小さい砂浜なんだそうです。でも、釣りをしている人多数、そして風が強いのでじっくり砂浜は歩けなかったな。天気が良いので散歩は気持ちよかった。



えびせんべいの里
 千鳥ヶ浜からドライブすること30分、えびせんべいの里にやってきました。ここに来るのは二回目。前回も御試食を満喫させてもらいましたが、今日もここで試食しまくり夕飯を節約しちゃおう、という魂胆です。
 では御試食開始。10種類以上のせんべいが試食できます。前回は試食ケースの蓋を自分で開けていたんだけど、今回は手をかざすと自動で開くように変更されていました。あちこち触らなくて良くて便利。試食の合間には休憩を兼ねてコーヒーをいただきます。お茶や水も無料サービス。せんべいでカラカラになったのどにうれしい。
 おみやげに堅焼いかみりん、ちび丸・トマト&バジル味を自宅用に購入。自宅でお茶するのが楽しみだ。



半田赤レンガ建物
 17:15、えびせんべいの里でお腹がいっぱいになってしまったので、腹ごなしをしに半田赤レンガ倉庫にやってきました。明治31年に「カブトビール」の醸造工場として建設された建物です。半田市の文化遺産だって。
 この建物の北側には半田空襲(太平洋戦争の時にP-51戦闘機から機銃掃射を受けたそうで、その時の傷跡が残っているそうです。この時は気付かなかったなぁ。2009年には近代化産業遺産に登録されています。夕日に赤いレンガが映えてカッコいいね。



 じゃ、そろそろ帰ろうか。



 半田中央ICから知多半島道路で北上、名古屋高速⇒名神道⇒東海北陸道と北上。



帰宅
 19:00、東海北陸道の川島PA(たぶん)に到着。ここで軽くパンでも買おうかと思ったけど、軽食はほとんど売り切れ。しゃーない、もう少し進もう。

 と思ったけど、すぐに眠気が襲ってきてダウン。川島PAから20km弱進んだ長良川SAで車中泊とします。おやすみー。
 翌朝、7時起床。出発の準備をしているとお巡りさんが多数。ガソリンスタンドで写真撮影している人もいる。ん???と思っていたら警察官がひとり連行してる。ガソリンスタンドで強盗でも捕まったか?朝から珍しいもが見れたなぁ。



 8時出発。10:30、自宅に到着しました。今回の旅行は763km。あんまり走行距離は伸びなかったな。近かったからか?ま、ヨシとしよう。



一日目
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