宇治で宇治金時
2016.7.17
宇治金時シリーズ第三段。今回は一回目と同じ宇治のお店で宇治金時を食べようと思います。第四回は別のお店にしようかな(第四回はあるのか?)。 |
起床 |
7:00、起床。あーあ、今日は雨が降っちゃったよ。天気予報によると日中は晴れてくるみたいなんだけど。早く雨あがらないかなぁ。
とりあえず、日々のお勤めの為に会社PCを起動。30分ほど仕事をする。 仕事を終えて、ペンギン姉さんとネコ娘を起こす。さぁ、出発の準備をしますよ。まずは着替えてちょうだい。そして、車内を元に戻し洗顔を済ませて出発します。 8:35、道の駅ガレリアかめおかを出発。すぐ近くの亀岡ICから京都縦貫道にのって南下。大山崎JCTから京滋バイパスに移って宇治西ICで降りる。あっという間に宇治に到着。 |
橋姫神社 |
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9:30、宇治に到着。駐車場はどこかな〜って走っていたらコインパーキングがたくさんあるね。駐車場には困らない。
コインパーキングに駐車し、周辺散策を開始。 まずは橋姫神社に行ってみる。水辺や橋などには心霊が宿るとされていて、橋姫はその守り神なんだって。交通の要衝として発展してきた宇治にとって宇治橋は重要なものであり、橋姫神社を巡ってたくさんの伝承があるそうです。源氏物語の宇治十帖の第一帖は「橋姫」になっているんだって。 そんな感じで有名そうな神社ですが、社はちっちゃい。そして、蚊が多いよ。サッと参拝して、サッと撤収。 |
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こちら橋姫ちゃんグッズ。缶バッヂを売っているみたいだけど、どうやって購入したらよいか不明。ここが社務所なのだろうか?人の気配がしないんだけど。 |
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橋姫神社を出て南下。畳屋さん発見。小さな畳も売ってます。1個300円くらいらしい。外国人のお土産にいいかもね。 |
県神社 |
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9:45、続きまして県神社に到着。鳥居をくぐって境内へ。まずは手水舎でお清め。ここは典型的な龍の注ぎ口でした。この龍の後ろにあるのが縣井(あがたい)。古歌にもしばしば詠まれた井戸だって。 |
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境内の真ん中に宇治市名木百選に選ばれた「むくのき」がありました。高さ26m、推定樹齢500年。御神木だろうか。
では拝殿へ。 |
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拝殿で参拝。この神社の御祭神は木花開耶姫命(コノハナノサクヤビメ)です。ニニギノミコトの妻だね。浅間神社に祀られている神様でもあります。なかなか有名どころの神様ですね。
参拝した後、社務所で御朱印をいただく。 境内を軽く眺めて次に行こうか。 |
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では・・・そろそろ本日のメインスポットへ向かいましょうか。
まずは平等院の方へ。でも平等院には入らず宇治川へ。そろそろ雨も止んできたので傘をたたむ。 |
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まずは橘橋(左)を渡って宇治川の中州へ。中州を歩くと朱色の朝霧橋が現れたので渡る。宇治川の流れって結構早い。宇治川は平家物語や源氏物語でおなじみの場所なんだって。そんな宇治川を渡る朝霧橋は平等院から宇治神社、宇治上神社へ行く最短ルート。 |
宇治神社 |
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10:00、宇治川を渡り終え、宇治神社の鳥居に到着。鳥居の横にある木は、兎楽の樹(うらくのき)というそうです。兎たちがいつでも立ち寄り、集まれる場所の象徴として植えられた樹だって。拝殿(右)参拝する感じじゃないのでスルー。 |
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拝殿の裏側には本殿(右)があるので、鳥居をくぐって参拝してきました。宇治神社の御祭神は宇遅之和紀郎子(うじのわきいらつこのみこと)。応神天皇の皇子だそうです。神使は兎だって。 |
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最後に参集殿で御朱印をいただきます。社務所は奥にあるみたいなんだけど、社務所じゃなくて参集殿でもらう。珍しくね? |
宇治上神社 |
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続きまして、世界文化遺産の宇治上神社へ。鳥居をくぐって橋を渡って宇治上神社の境内へ入っていく。 |
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拝殿に向かって参拝。拝殿は鎌倉時代前期に作られたもの。寝殿造だそうです。拝殿(左)は何と国宝です。
右は社務所の横にある御神木。なかなか背が高いね。 |
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拝殿の脇には桐原水と呼ばれる湧水があります。宇治七名水の一つ。でも、現存するのはこの桐原水だけだって。 |
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そして拝殿の裏にある本殿へ。 |
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本殿は平安時代後期に作られたもの。神社建築としては現存最古のものだって。当然国宝です。御祭神は宇遅之和紀郎子とその父である応神天皇、異母兄である仁徳天皇です。
本殿を参拝し、拝殿に戻ってきて砂の山に気付く。この砂山は清め砂というらしい。八朔祭(9月1日)のときに氏子さんたちによって奉納され、境内のお清め用の砂として1年間盛られているんだって。他の神社では神様が降りられる依代(よりしろ)なんだけど、ここでは清め砂で他の神社と違うんだって。 |
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これにて宇治上神社の参拝も終了。社務所で御朱印をいただいて撤収します。 |
福寿園宇治公房 |
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10:30、本日のメインイベントです。宇治神社の隣にある福寿園宇治公房にやってきました。ここで宇治金時を食べるのがメインイベント。実は、ここに来るのは二回目。前回が宇治金時第一回だったのですよ。
二階の福寿茶寮に入る。 |
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福寿茶寮で宇治金時を食べる。ペンギン姉さんとネコ娘は宇治抹茶アイス氷1,080円を注文。クマ兄さんは宇治ほうじ茶氷1,080円。
注文をしてしばらくすると小さなお猪口みたいな湯呑にお茶が注がれてきました。このお茶、水出しのお茶だって。ほんのり甘みがあって確かにおいしい。 |
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10分後、ペンギン姉さんとネコ娘の宇治抹茶アイス氷が運ばれてきました。かき氷の横にアイス、上に金時豆。抹茶シロップがたっぷりかかったかき氷。裏側には白玉が隠れています。これはすごい!そして美味しい。途中で抹茶シロップの追加ができました。 |
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続きまして、クマ兄さんの宇治ほうじ茶氷が運ばれてきました。こちらも白玉にアイス、そして金時豆。シロップは抹茶ですが、こちらは全然甘くない。アイスの甘みでかき氷を食べる、という感じ。ほうじ茶シロップ注文しようか?でもほうじ茶シロップの甘くないし・・・と葛藤しながらいただきました。 |
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甘くない宇治ほうじ茶氷を頬張るクマ兄さんと甘い宇治抹茶アイス氷を堪能するネコ娘。 |
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食べ始めて20分後、完食してにこやかなペンギン根さんと、お腹いっぱいもう食べられませんのネコ娘。 |
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食後、一階の宇治資料館に行ってみました。ここはお茶の資料館です。お茶の葉を加工する道具や機械が展示されています。TVでもお茶の生産についての解説が流れていました。ゆっくりTVを見てお茶の勉強〜。 と、その時クマ兄さんの会社携帯が鳴り響く。あぁー、仕事の電話だぁ。いったんお店から外に出て電話に出る。どうも工場でトラブルが・・・。しばらく話をして設備を修理することで話がつきました。これで、資料館に戻れる。 |
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再度、宇治資料館に戻ってお茶の勉強〜。宇治茶は平安時代に中国から伝えられたんだって。1191年、中国から帰国した栄西禅師は持ち帰ったお茶の種を京都の高山寺の明恵上人に贈ったそうです。明恵上人はこの種をまいて茶園を作り、そこで採った種子を国内各地に広めたんだって。仁和寺、醍醐寺、般若寺、室生寺などの他に宇治、大和、伊勢、駿河、武蔵にも伝えられたんだって。これが宇治茶の発祥だそうです。
他にお茶を柔らかくするためにお茶をもみもみする台(左)や蒸した茶葉を冷やす冷却器(右)なども展示してあって、ゆっくり見ることができました。なってったって、我々三人以外の見学者がいないからね。 |
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食後、福寿園宇治公房の駐車場で伊右衛門ばかりが並んだ自動販売機をパチリ。前回来た時も全く同じ自動販売機がありました。中身のお茶は少し変わっているみたいだけどね。 |
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お腹いっぱいになり、体も冷えたのでゆったりと駐車場に戻る。宇治川を渡り、平等院の入り口前を通り、駐車場へ。
それじゃあ次はツーリングマップルを見ていて気になった場所に行ってみよう。 |
明治天皇伏見桃山陵 |
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12:25、伏見にある明治天皇伏見桃山陵の麓に到着。ここはちゃんとした駐車場がないけれど、車を数台止められるスペースはありました。車を停めてそれっぽい方向へ歩く。 |
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すると、目の前に長大な階段が現れる。思わず、えぇ〜!?っと声をあげてしまったよ。これを登るのかぁ。何段あるのか分からないけど、頑張って登ろう。 |
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3分後、階段を上り終えて伏見桃山陵に到着。ここは明治天皇の陵、すなわちお墓。1912年9月14日に埋葬されたそうです。このお墓は上円下方墳。天智天皇陵がモデルになってるんだって。
大正天皇と昭和天皇以外の天皇はみんな近畿地方より西に埋葬されているとか。うーむ、いろいろ知らない話があるもんだ。天皇は亡くなったら神様になるしねぇ、って、神道ではみんな神様になるんだっけ。 |
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きれいに整備されたお墓でしたが、あまり見るものはなく、5分ほど散策して見学は終了。頑張って登ってきた階段を下りていきます。足プルプル。 |
乃木神社 |
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明治天皇伏見桃山陵の近くに乃木神社というのがあるそうなのでやってきました。道が狭くて大変だったよ。そして、乃木神社の駐車場が隣の桃山小学校のイベントで満車になってて車を停めるのにちょっとだけ難儀しました。
車を何とか停めて乃木神社を参拝します。 まずは拝殿へ。いつも通り参拝。乃木神社の乃木って、明治時代に活躍した軍人で、明治天皇の崩御のときに殉死するほど明治天皇を慕った人らしい。 |
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この神社では勝ちま栗っていう絵馬があるらしい。栗の絵なんだけど、出陣・祝勝の意味があって勝栗っていうそうです。 |
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境内には長府乃木邸(左)があったり、記念館(右)があったり。乃木大将の父親である十郎希次は槍の指南番をする武士だったそうですが、幕末の藩政改革時に改革案を上申し、上級藩士の機嫌を損ねて、足軽の家を借りる生活になってしまったそうです。この家が一番貧乏だったときの家だそうです。ここで7人が生活したとか。
記念館は中に入ると解説のパネルが壁に貼ってあるだけのシンプルさ。じっくり乃木大将の生涯を見ることができました。戦争に行ったり放浪したり・・・最後は奥さんと一緒に自刃するという変わった人です。 |
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最後に社務所で御朱印をいただく。御朱印をお願いしている間、クマ兄さんは神門をパチリ。台湾阿里山の樹齢三千年の台湾檜で作られているそうです。
乃木神社、小さい神社ですがポツリポツリと特徴がありました。 |
御香宮神社 |
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もう一つ神社に行ってみた。御香宮神社っていうところ。乃木神社から10分ほどのところで、だいぶ伏見の町中に近づきます。駐車場は30分くらいなら無料。
13:40、駐車場に車を停め、拝殿へ。と思ったら拝殿(左)は門のようになっていてスルー。さらに奥に進むと本殿があって、本殿を参拝するようです。 |
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御香宮神社の御祭神は神功皇后。第14代天皇である仲哀天皇の皇后さま。神功皇后の伝説から安産の神様なんだって。うちはもういいやー。
本殿の脇には御香水という水が湧いています。伏見七名水の一つ。徳川頼宜、義直などはこの水を産湯に使ったんだって。この水を飲むと病が治るとか。でも、ろ過してないので飲まないでくださいって書いてあるんだよなー。 |
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参拝を終え、ペンギン姉さんとネコ娘が御朱印をいただいているとき、クマ兄さんは境内を撮影。左は境内にあったソテツ。通常、京都周辺では冬になるとソテツに覆いをしなければならないのだけれど、このソテツは覆い無しで越冬できるんだって。学術的にはソテツの生育域の観察用に重要だそうです。1605年ごろに植えられたのでは、とのこと。
右は灯篭。階段付きって珍しくない? |
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10分ほどで参拝を終了。車に乗り込み、駐車場を出ようとすると、生け垣の奥に大きな石が転がっているのに気付きました。この石、伏見城の石垣に使用されていた石だって。 |
伏見散策 |
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帰る前に伏見もちょっと散策していこうとなりまして、御香宮神社から伏見へ。伏見の中は道が狭いので月桂冠大倉記念館の駐車場に車を停めさせてもらいました。
ここから少しだけお散歩。 宇治川派流という水路沿いに歩く。伏見十石舟が見えたり(待機中)、月桂冠の工場が水路越しに見えたり。風情はいいね。もうちょっと涼しければ最高。 |
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しばらく歩いて龍馬とお龍の像を見つけました。伏見みなと公園というところにあります。日本で初めての新婚旅行に出かけるところらしいですよ。
なぜかここで魚釣りしている人多数。 |
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伏見みなと公園は京橋のすぐ横にあります。ここは宇治川、淀川に通じていて、京都と大阪を結び、琵琶湖にもつながり、東海道や北陸へ繋がる要衝だったそうです。ということで、船着き場として大いに発展し、船宿なども多数あったんだって。そのうちの一つが寺田屋です。 |
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今日は入らないけど・・・有名な寺田屋には観光客がたくさん。海外からの観光客も多いですね。坂本龍馬や寺田屋って海外でも有名なのかな?クマ兄さんとペンギン姉さんも2001年京都、大阪の旅で内部の見学しました。でも、旅行記作ってないんだなー。 |
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では水路を眺めつつ、月桂冠大倉記念館に行こう。 |
月桂冠大倉記念館 |
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14:30、月桂冠大倉記念館に到着。ここでペンギン姉さんがネコ娘にキレる、というハプニングがあるものの、お互い和平交渉が成立し無事見学に入りました。
見学は300円/人。その代り300円の日本酒がお土産にもらえるのでコスパはいい。 入って最初に見たのが「さかみづ」という井戸水。地下約50mからくみ上げている水で、今でも隣の酒蔵で使われているんだって。そのまま飲める。まろやかな水。クマ兄さん、水道水に慣れているので塩素臭する水が普通だと思っているから、美味しいのか美味しくないのかよくわからない。でも、まろやかなのはわかったよ。 そして、ここで見学のおばさんが足を滑らせて転倒。大丈夫だっただろうか? |
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あとは酒蔵で使われている道具の展示を見る。水半切桶とか踏桶とか浸漬桶とかっていう桶がたくさん並んでいたり、蒸したお米を広げて冷ましている模型があったり。蒸米は麹にするときは32度前後、醪にするときは5〜10度くらいにするんだって。 |
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おー、左は酒樽だね。見たことあるような、ないような。五升くらい入るものらしいけど、お祭りで使うんかな?
右は指樽(さしだる)っていう箱型の樽。江戸時代に使われていたらしい。 |
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月桂冠のゆるキャラ?と思ったら昭和9年にベーブルースが初来日した時に小売店で使った看板だって。右は消火ポンプ。人力のこのポンプでどれくらい水って飛んだのかな? |
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最後、売店でお土産を見る。以前はこういうところでお土産買わなかったんだけどねー。最近はこういうところでお土産買うようになったねー。 |
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月桂冠大倉記念館で今回の観光は終了。時間は15:30と早いので、今から帰れば今日中に帰宅できそう。
じゃ、今日は帰ろうかね。 まずは高速に乗る前に、近所のスーパーで夕飯のおかずを買っておく。と、なぜかチョコクロワッサンを買ってしまったペンギン姉さん。みんなで食べちゃった。 15:45、伏見を出発。 京都南ICから名神道に乗って東進。 |
帰路 |
16:00、買い忘れたお土産を求めて大津SAにピットイン。ここで八つ橋を購入。いろいろ試食しちゃった。 |
眠気と戦いつつも順調に走り、18:40に北陸道の北鯖江PAで夕食。普通のスーパーで買ったので、普通のおかずでした。ごはんは車内で炊いたもの。 |
19:40、北鯖江PAを出発。あとは富山まで一気に走っちゃうよ。
21:30、帰宅。意外と早い時間に帰れたね。今回のドライブは786kmでした。大阪・京都は思ったより近かった。 |
お土産 |
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千日前道具屋筋商店街で買ったストラップ。チョコレートケーキと抹茶ケーキ。 |
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大津SAで買った桜桃と青リンゴの八ツ橋。おいしゅうございました。 |
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翌日の夕飯、月桂冠大倉記念館でいただいた純米吟醸酒をいただきました。普段は買わないちょっと高級なソーセージとクマ兄さんが得意の餃子で乾杯! |
一日目 |
大阪七福神めぐりと宇治金時 に戻る |