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二日目 大涌谷


2017.11.4


 二日目、今日は箱根の定番スポットを巡ります。渋滞するかなー?ちょっと心配だけど、三連休の中日にメジャースポットを訪れるんだから少しは覚悟しておこう。




箱根峠
 7:00、起床。今日も天気が良さそうです。駐車場にはバンコンやキャブコンが数台停まっていますが、ワンボックス車で車中泊している人も多くいるようです。うちもセレナで車中泊してた時代があったなー。もう無理だけど。



箱根
 8:00過ぎ、道の駅箱根峠を出発。5分ほどで箱根町園地駐車場に到着。昨日、渋滞中に見かけた駐車場です。無料で車を駐車できるようなので昨日から狙ってました。

 箱根町園地駐車場に車を停め、徒歩で箱根関所へ向かいます。箱根海賊船の箱根町港にはロワイヤルUが停泊中でした。今日は乗らないので大涌谷をバックに写真を撮っておく(左)。

 箱根町園地駐車場は箱根駅伝のゴールとスタート地点になっているようですね。箱根駅伝ミュージアムというのもありました。でも、我が家は駅伝に興味が全くないためスルー。東海道を歩いて箱根関所に向かいます。
 箱根関所前には飲食店やお土産屋さんがたくさん並んでいました。が、まだ9:15ということもあり準備中がほとんど。観光客は少なく、お店からの勧誘も全くないのでとっても快適です。
 顔抜きパネルで手配書の人相覚に顔を突っ込んでみたり、お姫様になったり。機嫌がいいので今日のネコ娘は何でもやってくれます。



箱根関所
 9:20、箱根関所に到着。入場券を購入し、京口御門へ。これは京都側の入口だから京口御門。反対側は江戸口御門と言うそうです。京都側から来た旅人はここから関所内に入るのです。建物は黒。これは渋墨というもので黒く塗られています。渋墨とは柿渋と松を焼いた「すす」を混ぜたもの。防腐効果と化粧を兼ね備えているそうです。
 京口御門の左手には厩。5頭の馬を繋ぐスペースがあります。箱根関所は20人ほどで運営されていたようですので、偉い人だけが馬に乗れたのかな。
 こちらは便所。上番所下雪隠というそうです。関所の役人だけが使用でき、旅人は使用できませんでした。外から中が丸見えなんだけど、これでみんな用を足していたの?
 ここで建物のお勉強。石垣を積み、その上に建物を建てるとき、石の凹凸に建物の下部を合わせないとガタついちゃいます。そこで、石の凹凸に合わせて木材を削り、石垣にピッタリ取り付ける技術を「ひかりつけ」というそうです。石灰を石垣上部に撒き、木材を乗せ、密着具合を確認しながら木材を削るそうです。何度も削って木材全体に石灰がまんべんなくつくようになると完成。
 左は勝手板の間。大番所・上番休息所の建物の中にある部屋。囲炉裏があり、関所の役人が食事をしたり休憩したりする場所です。お茶でも飲んでゆっくり〜。

 右は土間。関所の役人の食事などを作る場所。下番と呼ばれる世話役が火の番などいろいろな雑用をしていたそうです。
 がんどう、というランプ。真ん中にろうそくが立てられているのですが、がんどうを振り回してもろうそくはいつも上を向いているようになっています。ちょっとろうそくが斜めになっているように見えるけど。
 こちら面番所。関所役人や定番人がいます。出女の取り調べ実施中。出女とは江戸屋敷に人質として置かれた大名の妻が祖国に脱出しようとする女のこと。これを逃がすと、妻を取り戻した国は反乱を起こしちゃうかもしれないからね。
 面番所の隣が上の間。伴頭や横目付がいます。伴頭は小田原藩から箱根関所に赴任してきた侍の責任者。関所の運営管理を行っています。横目付は関所のNo.2。伴頭の補佐役。侍、足軽、定番人、人見女などの人事管理を行ったそうです。
 こちらは獄屋。ここも外側は渋墨で塗装されています。スカスカの壁なのでペンギン姉さんとネコ娘が定番の「ここからだせ〜」をやってくれました。
 こちらは足軽番所の休息所と呼ばれる部屋。身のまわりの日用品などを置き、夜に休むところ。タバコを吸ったり、お茶を飲んだりして休憩します。

 箱根関所には足軽が10人ほどいたそうです。彼らは京口御門や江戸口御門の門番をしたり、遠見番所から見張りをしたりといろんな仕事をしていたんだって。



遠見番所
 足軽番所の裏手にある斜面を登る。69段の階段があって、上り切ると芦ノ湖が見渡せます(右)。この風景、箱根関所の定番のようで、いろんな観光ガイドやWebサイトで見かけます。確かに見晴らしヨカッタ。
 この二階建ての建物が遠見番所。箱根関所で唯一の二階建て建物だそうです。ここから足軽が芦ノ湖や街道沿いを監視し、関所破りを防いでいたそうです。確かに見晴らし良いもんなー。

 関所の役目は、「入鉄砲と出女」を取り締まることですが、さすがに20人ほどでは山の中までは取り締まることはできないようで、付近の農民たちにも監視をさせていたそうです。もし、関所破りをさせてしまうと農民たちにも罰則があったとか。
 遠見番所から降りてきたら井戸がありました。これは平成13年の遺構調査で見つかったもの。木枠を復元したら井戸も復活。一定の推移を今でも保っているんだって。



箱根関所資料館
 遠見番所も見終わって、江戸口御門から箱根関所を出る。その先には箱根関所資料館があるので見学しよ。途中の道の木々が少し紅葉してました。あと一週間後くらいが見ごろかなー。
 箱根関所資料館に到着。共通券で入館できます。が、内部は写真撮影不可。資料は古いんだけど、興味深い資料が盛りだくさんでした。30分以上見学にかけてしまいましたよ。関所破りをすると磔の刑だったとか。
 10:30、江戸口御門にもどってきました。この時間になると観光客がものすごく多い。有名観光地の様相です。早めに来てよかった〜。
 ところで、箱根関所資料館で説明があった屋根の葺き方を確認してみる。栩葺(とちぶき)というそうです。杉やサワラの木を板状にして少しずつずらして重ねていく葺き方。適度な隙間によって凍害や腐食に強い屋根になるんだそうです。
 京口御門からでる。これにて箱根関所の見学は終了。お店でも立ち寄りながら駐車場に戻ろうか。



箱根駅伝芦ノ湖ゴール・スタート
 お土産屋さんを物色しながら箱根園地駐車場へ戻る途中、プーさんと写真を撮ったり、試食をしたり。そして、ランナーの像を見つけました。これは箱根駅伝栄光の碑というそうで、ここが箱根駅伝の芦ノ湖ゴール・スタート地点だそうです。正月に盛り上がるもんね〜。ちなみに我が家は全く興味ありません。



大涌谷
 11:00、箱根園地駐車場を出発。次は大涌谷を目指します。県道75号線を北上し、途中から県道735号線に曲がって大涌谷へ。あと2qほど、というところから大渋滞で全然進まなくなっちゃいました。大涌谷の駐車場待ちのようです。車の横を歩いて登っていく人も結構いて、徒歩の方が早そうでした。この渋滞、1時間ほど待って駐車場に入れましたが、ネコ娘は飽きてしまって後ろの席で爆睡。
 13:00、大涌谷に到着。駐車場は結構広いんだけど、お客さんも多いんだなー。まずは有名な玉子茶屋(右)に行ってみよう、と思ったんだけど・・・。現在、遊歩道は散策禁止になっているらしい。火山活動が活発化しているんだとか。
 10年前に訪れたときよりも、全体的に茶色くなったような気もするなぁ・・・、気のせいだと思うけど。
 仕方なく、大涌谷くろたまご館に行ってみる。くろたまご館の中はお土産屋さんになっているようです。入口の前に黒玉子のモニュメントがあったので記念撮影しておく。椅子も黒玉子でした。
 大涌谷は大昔に箱根火山が水蒸気爆発を起こして山崩れが起きた場所。大量の蒸気が噴出しています。山肌は硫黄で黄色くなってますね。活発な火山活動が見られる場所ですが、温泉が湧き出ている量は微々たるものらしいです。そこで、箱根温泉供給会社という会社が昭和初期に出来上がり、ここに水を引き入れて蒸気と混合して温泉水を作っているそうです。こういう温泉を造成温泉って言うんだって。強羅や仙石原の施設に大量の温泉を供給しているとか。
 こちら、箱根ロープウェイの大涌谷駅。早雲山や桃源台方面へ行くことができる中間地点にあります。ロープウェイでここまで来ている人も多いみたいですね。



箱根ジオミュージアム
 大涌谷くろたまご館の一階に箱根ジオミュージアムというのがあり、火山の勉強ができるみたいなので入館してみました。入館100円なのでいいかなーと。入場してすぐ、温泉をくみ上げるポンプの原理を体験できたので、ペンギン姉さんとネコ娘がシュポシュポ水をくみ上げてみました。
 こちらは噴気孔のまわりに結晶化した硫黄。きれいな針状結晶になってます。純度高そうです。クマ兄さんとペンギン姉さんが学んだ大学の研究室は、硫黄を使った化学反応で有名だったんだよなー。チオールとか懐かしい。
 これは送水管に詰まった温泉のスケール(付着物)。温泉の成分である無機化合物がたまっちゃうんですね。ときどき配管を掃除するか、交換しないと事故の元。



黒たまご
 ジオミュージアムを満喫したあと、黒たまごを食べに。5個500円。三人なんだけど、5個購入。バラ売りは無いみたい。
 おぉ、久しぶりに黒たまごを買ったけれど、やっぱり真っ黒だ。サイズはSサイズっぽい。黒い色は鉄分らしい。気孔がたくさんある卵の殻に鉄分が付着し、硫化水素と反応して硫化鉄になったものらしい。1個食べると7年寿命が延びるそうですよ。さて、玉子には温泉成分がしみ込んでいるのかな?
 食後、再び大涌谷を眺める。天気が良くなってきて斜面の黄色さが際立ってきました。やはり陽が落ちてくるとコントラストがはっきりしてきてきれいですな。



箱根九頭龍神社 本宮
 14:00、湖尻港にやってきました。ここは芦ノ湖遊覧船の港ですが、九頭龍神社へのアクセスポイントにもなっています。駐車場は無料なので助かった。箱根の駐車場は有料のところが多くて困る。

 さて、車を停めて出発、と思ったら車を停められない「わ」ナンバーが数台。外国人ドライバーのようです。駐車場に前から入れようとしているみたい。日本の駐車場は狭いから前から入れるのはしんどいよね。
 14:05、ウォーキングスタート。落ち葉がいっぱいの遊歩道を歩いて行きます。幹が変な形になってる木があったりして、思っていたよりも飽きない。でも、結構遠い。
 14:40、遊歩道を歩き疲れてきたところで、箱根九頭龍の森という公園に到着。箱根九頭龍神社本宮はこの公園内にあるみたい。そして、入園には入園料が500円もかかります。えぇ〜、って感じでした。きれいに整備はされているんだけどね。宿り木なんかも見られてなかなか面白い。
 箱根九頭龍の森の中を10分ほど歩くと芦ノ湖の中に鳥居が見えてきました。その近くに箱根九頭龍神社本宮があります。赤い社できれい。だけど、ここでは御朱印は無さそうですな。
 手水舎はきちんと水が流れていたので、管理は行われているようです。入園料とるんだから当たり前か。ここでお清めをして、本宮に参拝。参拝客も結構います。あとから知ったんだけど、箱根園の方からだともう少し歩く時間短くて良かったみたい。
 芦ノ湖を見ると海賊船が走ってました。パーサ号かな。
 箱根九頭龍の森を出る直前、白龍神社の案内があったのでフラフラ〜っと立ち寄ってみました。白い鳥居が特徴。御祭神はもちろん白龍大神。例祭も行われているようで、管理もきっちりされてました。
 これにて九頭龍の森散策終了。

 15:15、九頭龍の森を出発。来た道をテクテク戻ります。帰りは時間が経つのが早い?距離は変わらないはずなんだけど。16:00頃に駐車場に到着。

 今回の箱根観光はこれでほぼ終了かな。後は夕飯を食べて、お風呂入って富山に帰りましょ。



 車に戻ってスマホでお寿司屋さんを検索。今回は最後に沼津で回転寿司に行って帰ろうって決めていたので。スマホでお店の目星をつけたら出発。

 まずは芦ノ湖の周りを反時計回りに走って芦ノ湖スカイラインへ。湖尻料金所から湖尻峠まで走り、ここから県道337号線で下山。グネグネの道だけど、料金無料になって助かった。

 県道337号線で下山し、国道246号線に出る。裾野市に出たようですね。ここから沼津市へ南下。沼津市内を抜け目的の回転寿司へ。



すし之助
 17時過ぎ、沼津市内の回転寿司、すし之助に到着。スマホで検索したら高評価だったので。時間が夕飯にはちょっと早いこともあって、お客さんはまばら。では、美味しいお寿司をいただきますか。
 がっつり食べるぞー、と思ったけど本気で食べたらお金がいくらあっても足りなくなっちゃうよ。美味しそうなお寿司はお値段も高め。まずはアラ汁を注文して、汁ものでお腹を満たす。その後、白魚の軍艦や、いくらとサーモンの親子巻?など、美味しいネタをいただきました。

 結局、お腹いっぱい食べちゃったんだけどね。










 



ヘルシーパーク裾野
 夕食後、お風呂に安く入れそうな銭湯を検索したんだけど、伊豆半島の真ん中くらいにある道の駅の銭湯くらいしか検索でヒットせず。と、とうとうヘルシーパーク裾野という温泉施設を発見。520円というお安い値段設定に、なんで?という気もするけれど、安いならいいか・・・と思ってやってきました。

 到着して、え!?と驚いたのが施設の新しさ。建物がとても新しい。そして、山の中なのにお客さんがいっぱい。まぁ、安いしきれいなら何の文句もありません。聞くところでは、近くにキャンプ場があって、このお風呂のターゲットもキャンパーらしい。



 30分ほど入浴して、さっぱりして、後は富山に帰るだけですね。最寄りの裾野ICから東名道にのって名古屋方面経由で帰ることにしました。



帰路
 20:00、清水JCTまでやってきました。ここから新東名へ移動します。東名道は古い高速道路だけあってグネグネ楽しいんだけど、新東名の快適道路も捨てがたい。
 20:30、新清水JCTから新東名道に入り、名古屋方面へ爆走。新東名道のトンネルは広くて明るくて走りやすい(左)。さらに走ると最高速度が110km/hのエリアになりました。うちのリラックスワゴンはそんなに出せないのでゆっくり90〜100km/hで走る。
 トンネル内をゆっくり走っていると、トラックやキャブコンに抜かれる。うちのリラックスワゴン(ハイエース)ももっとスピード出していいかな?
 22:00、浜松いなさJCTを通過。昨年まではここから東名道に移らなきゃいけなかったけど、東海環状道までつながったみたいですね。すっごく楽に名古屋を通過できました。



 23:00、東海環状道のせと赤津PAにピットイン。ここで寝ます。あと2時間くらい走ったら富山に帰れると思うし。じゃ、お休み。



帰宅
 7:30、起床。このPA、売店とかないので寂しい。朝食はもう少し大きなSAで食べようか。トイレ済ませてすぐ出発。
 走り出してすぐ、なんと対向車が中央分離帯を乗り越えてきました。びっくり!一瞬だけ逆走して、再び対向車線に戻っていきましたが、簡単に乗り越えられないようにポールやブロックが中央分離帯にはあるので、白い車はダメージを受けているようでした。うちの車は距離があったので速度を落として避ける準備ができたけど、前の黒いクラウンは逃げ場が無かったのでヒヤっとしただろうな。ドライブレコーダーにもちゃんと映ってました。
 8:40、美濃加茂SAに到着。ここは日本昭和村とハイウェイオアシスでつながっているようで、結構大きいサービスエリア。お店もたくさんあっていろいろ買えそうです。
 ネコ娘は豚まん、クマ兄さんとペンギン姉さんはみたらし団子(巨大!)と焼きまんじゅう。美味しく頂きました。
 10時過ぎ、東海北陸道のひるがの高原を過ぎ、周囲は紅葉が綺麗でした。やっぱりこの辺りは標高が高いんだねぇ。
 11:00、小矢部JCTを通過。ここから北陸道。あとは最寄りの小杉ICまで15分くらい。

 小杉ICで高速道路を降りると、いつものガソリンスタンドで給油し、自宅へ向かいます。

 11:30、自宅に到着。今回のドライブは1,090kmでした。有名観光地は渋滞対策が必要だね、ということを学ぶ旅行でした。



一日目
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