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四日目 柳川


2012.12.31


 四日目は柳川の川下りをメインに巡ってみたいと思います。今日は大晦日なので夜はホテル泊。長崎のホテル
を予約済みなので、時間に遅れないように移動しないと・・・。



久留米駅
 7時起床。道の駅「おおき」はなかなか寝心地が良かった。トイレがきれいなので大満足。洗顔とトイレを済ませて出発です。

 出発して向かったのは久留米駅。特に目的は無かったんだけど、とりあえず久留米駅が呼んでるような気がしたので行ってみました。久留米駅に到着すると駅前ロータリーに巨大なタイヤが設置されてます。

 久留米はブリジストンの工場があるので、タイヤのアピールのためにブリジストンが提供したそうです。車窓から見学。



川下り
 9:30、柳川到着。天気も回復傾向。青い空が見え始めた。柳川の川下りは5社あるそうです。今回は水郷柳川観光にしました。何社か回ってみたんだけどね、朝早いせいか他のお店には入りにくかったのです。水郷柳川観光は待合室が空いていたので入りやすかった。受付でお金を払って申し込みすると、客が集まるまで待ってね、最大30分くらいの待ち時間、って言われました。待ち時間は周辺散策。
 10:05、予定通り30分ほど待機して川下りの船に乗船。うちのほかに夫婦一組が乗船。客5人船頭一人で川下り開始です。川下り用のボートは竹竿で押し進めたり方向転換したり。でも、橋の下では竹竿使えません。橋の下にロープが張ってあって、これを引っ張って進むそうです。

 ちなみにこの船、机の下はコタツになっていて、火鉢が入っています。中はホクホク。火鉢を蹴らないように注意しておけばかなり快適。
 今回利用した水郷柳川観光は、柳川の川下りを行っている会社の中では一番上流にあるんだって。だからお得、って船頭さんが言ってた。それで、他の船会社の船着き場の脇を通って進んでいきます。各社、船体の色と船頭さんの法被の色が異なるんだって。船体の色か法被を見たらどこの会社の人かわかるらしい。
 船着き場が集まっているエリアの抜けるとちょっとのんびりした感じ。まずはのんびりと船頭さんの話を聞きながら進んでいきます。実はこの川下り、川って言ってるけど掘割(クリーク)です。柳川城の防備のために、周辺の川からクリークをひいてきたものなんだそうです。
 しばらくすると水門?橋が現れました。船を壁にぶつけないように注意して通過していきます。
 上手に通過中
 第一関門通過。柳川城掘水門っていうそうです。この後、まだまだ沢山の水門がありました。船頭さんは橋に頭をぶつけないように屈んで通過。
 その昔、柳川の掘割が生活と密着していたころの名残が所々に見えます。各家には掘割に降りられるように階段が設置してあります。洗濯など上水に使ったり、各家にはボートが置いてあって移動の手段になったりしたとか。エンジンなどが無い人力の船だったら誰が所有しても良いんだって。

 左は歌碑。これも川下りコースにいくつかありました。








 
 左側の木、掘割の壁から生えてきています。船頭さんの話ではなんか変わった木だったと思うんだけど・・・忘れちゃった。そうこうしているうちにかなり低い橋(右)。石橋って書いてあります。
 掘割の左右は住宅が密集。今でこそ観光資源として活用されている掘割ですが、昭和40年代後半には掘割を埋め立てるって話が進行していたそうです。掘割をみんな使わなくなっちゃって、水草が生え、ゴミの不法投棄が増え、掘割の清掃が行われなくなって整備されなくなっちゃったんだって。ところが、昭和50年代前半に河川浄化計画っていうのが実施されて、掘割は復活し、川下りの観光も楽しめるくらいに回復したんだって。
 川下りのほぼ半分くらいまで来たところで、コース内で一番低い橋にたどり着きました(左)。その昔、この橋には欄干が無かったんだって。そこで、船頭さんは船から橋の上に飛び移り、橋の上を走って、反対側から再び船に乗ったとか。本当だったらすごいな。

 右は並倉っていう赤レンガの建物。明治後期の建物で柳川観光のメジャースポットらしい。時々テレビクルーとか雑誌の撮影にが来るんだって。
 天気が悪いからか?ちょっとおどろおどろしい木々の間を抜けていく。
 川沿いだからいろんな木が生えています。右の写真は柳の木が二本。一方が雄で一方が雌って言ってた気がする。
 しばらく進んだところで売店がありました。10年前に来た時はもう一軒別のお店に寄ったんだよね。他のお客さんが焼酎のお湯割りを買っていて、とっても良い香りがしたんだな。

 今回はめんたいちくわを購入。ちょっと辛かったのでネコ娘はちょっとだけ。クマ兄さんとペンギン姉さんで半分ずつ頂きました。ウマー。








 
 さらに進むと、コースの中で一番狭い水門が登場。乗船時に買ったコーンポタージュを飲みながら通過。

 この水門、下の方が狭くなっています。よく見ると他の水門も。船で攻めてこられた時、水かさが低い時は、水門の幅が狭くて船が進みにくくなるようにしてあるとか。逆に、水かさが高い時は橋が邪魔になるように。いろいろ考えて作られた掘割だそうです。






 
 左は魚を捕まえる櫓。能登半島のボラ待ち櫓みたいなものかな。右は赤ん坊の像。柳川出身の作詞家、北原白秋の待ちぼうけの歌詞が土台に掘ってあります。待ちぼうけの歌、かなり奥深い歌だってことがwikiで知りました。単なる子供の歌じゃないんだねぇ。
 以上で約1時間の川下りは終了。今回も面白かった。船頭さんの歌も聞かせてもらえたし。今回は若い船頭さんだったけど、船頭さんの平均年齢はかなり高齢なんだって。今回もマッタリ川下り、楽しかった〜。



 さて、ここから乗船した船着き場まではバスかタクシーか徒歩で帰らなければなりません。10年前は徒歩で帰ったんだよなー、遠かったなー。時間がもったいないから今日はタクシーで帰ろうかなー。

 なんて思っていたら、水郷柳川観光のおじさんが、乗ってく?って誘ってくれました。駐車場まで乗せてってくれるって。偶然、仕事で船着き場に来てたようで、送迎サービスシテくれました。ラッキー。100系ハイエース、かなり年季が入っている車だったけど、それはそれで興味津津。タクシー代浮いたし助かるなー。



リンガーハット
 今日のお昼ご飯はちゃんぽん食べたい、ってペンギン姉さんからリクエスト。時間は11:15。今からだと長崎まで頑張って走ってもお昼に到着は無理だなー。でも、今日のお昼くらいしかちゃんぽん食べられる日ないしー。じゃ、リンガーハットでも探そう!ってなりました。

 そしたら、水郷柳川観光の駐車場の目の前にリンガーハット発見。駐車場出て10秒でリンガーハットに到着しました。
 ネコ娘はちゃんぽんに興味なし。ちびっこさらうどん ぎょうざセット(左)です。ペンギン姉さんは野菜たっぷりちゃんぽん(右)。それに餃子を追加。
 クマ兄さんは長崎ちゃんぽん麺増量にめんたいマヨネーズご飯。と、餃子。なかなかボリューム満点で美味しかった。チェーン店とは言え、リンガーハット、なかなかやるな!



佐賀へ
 お昼ご飯でお腹を満たし、午後は長崎方面へのんびりドライブです。途中でちょこちょこ観光しながら進んで行こうと思います。まずは県道18号線で西へ。佐賀県を横断しようと思います。福岡県から佐賀県へ新田大橋で筑後川を渡っていきます。


 
 西へ向かって走っている途中、ムツゴロウが見られるかも、と思って海遊ふれあいパークに寄ってみました。ここにムツゴロウ養殖見学ハウスっていうのがあるらしいです。が、行ったら閉まってた。仕方が無いので、近くの公園のトイレをパチリ。トイレがムツゴロウになってました。



祐徳稲荷神社
 次は祐徳稲荷神社に行ってみようと思います。ツーリングマップルによると日本三大稲荷の一つらしいです。13:30着。
 駐車場に車を停め、門前町を歩く。明日は元旦ってことで、どのお店も今晩からの初詣客を呼び込む準備中。やる気満々です。祐徳の名物として稲荷羊羹ってものがあるとか。
 祐徳稲荷神社の門前町で売られているのが「のごみ人形」。一個1,000円くらいです。のごみ人形は粘土と塩田の陶土を混ぜたもので作るそうです。鈴を入れることもあるとか。天日で数日乾燥させた後、窯で8時間ほど焼くんだって。その後に色をつけて、乾燥させて出来上がり。



参拝
 門前町を通り抜け境内へ。でも、三人そろってトイレに行きたくなったので、参拝の前にトイレで用をたす。トイレの脇に黄色い花をつけた木がありました。これは何の木?

 では、楼門(右)をくぐって境内に入っていきましょう。

 
 左は本殿。赤い土台を組んであり、その上に本殿が鎮座しています。右は楼門を反対側から見たところ。ずいぶんときらびやかだな。
 神楽殿で軽くお願い事をして、渡廊の横の階段で本殿へ向かいます。すでに、「参拝順路」なんて案内が立ててあって、初詣の準備も万端です。



 
 本殿に到着。昭和32年に再建されたものだそうです。でも、祐徳稲荷神社そのものは西暦1700年頃に建立されたようです。この祐徳稲荷神社は日本三大稲荷の一つに数えられていて、九州では二番目に参拝者の多い神社だそうです。ちなみに九州一は太宰府天満宮。

 本殿からの眺めもまずまず。門前町の配置が良くわかる。
 ちょこっと階段を登っただけなのでもうちょっと歩いても良いかな、と思い始めたクマ兄さん。そこへ奥の院に続く道があることを発見。ペンギン姉さんとネコ娘を誘ってちょっと登ってみます。

 しかし、稲荷神社ってなんで鳥居がたくさんあるんだろう。
 これはなんていう社だったかな?赤い鳥居が続く途中にありました。まだまだ階段は続く。そろそろネコ娘とペンギン姉さんが「疲れた〜」っていう頃かな。



 
 左は命婦社。彫刻が素晴らしい、んだって。奥の院までまだ200mもあるようなので、奥の院まで行くのは断念しました。命婦社で引き返します。
 命婦社から五分で降りてきました。意外と帰りは早いな。奥の院も行けたかも・・・。

 降りてくると馬の像がありました(左)。2013年の干支は巳(へび)のはず。2014年の干支がすでに準備されている?・・・なんてことは無いよねぇ。
 
 祐徳神社を出ようとしたら狛犬?がちょっと変なことに気づく。これは犬じゃなくて狐だねぇ。子狐も足元にいます。



 ということで毎年恒例のお参り納め?も終了。今年も良い年でした。

 では、出発。14:10。



海苔
 国道207号線で有明海沿いに南下。海岸沿いは海苔の養殖のための支柱がたくさん立ってました。調べてみると、海苔の養殖は10月から4月が旬のようです。ってことは、今は最盛期だね。



竹崎城址展望台
 国道207号線を南下してきたら、竹崎城址展望台の案内が出ていたので来てみました。ツーリングマップルにも掲載されているので寄ってみたかった場所です。城跡はきれいに整備され、天守閣も再建されています。展望台になってるけど。
 竹崎城址展望台からは有明海越しに雲仙の山々が見えました。風が強くて寒いけど景色はまぁまぁ。駐車場を見るとペンギン姉さんがこっちにカメラを向けてた。
 北側を見ると防波堤と漁港が広がってました。今年最後の釣りを楽しんでいる人も多数。夜の肴をゲットしているのかな?天気が良くなってきて、景色も良いんだけど風が強くて寒い。滞在時間、約5分で撤収。



潮受堤防
 有明海といったら諫早の潮受堤防、って勝手にクマ兄さんがイメージしてます。2007〜08年の長崎の旅のときにも最終日に訪れています。前回は雲仙普賢岳がとってもきれいに見えたなぁ。今回はちょっと山が霞んでいたので展望所に寄るのはやめておきました。
 展望所に寄らなかった理由はネコ娘がお昼寝中だったから。声をかけても返事が無いなぁ、と思ったら爆睡中でした。



稲佐山観光ホテル
 17時ごろ、長崎市内へ。潮受堤防を走った後、諫早市内まで国道57号線を走り、諫早ICから長崎道→ながさき出島道路で長崎市内へ。長崎は久しぶりだなー。路面電車も懐かしい。これまた2007〜08年の長崎の旅以来だな。では、今日のお宿である稲佐山観光ホテルに向かって走っていきましょうか。
 チェックインしたらロビーで少々お待ちください、だって。一瞬、予約が入っていないのかと思ったよ。そうではなくて、部屋まで案内してくれる係の人待ちだった。部屋まで荷物を持って案内してくれるんだねー。大晦日だからちょっと奮発したんだけど、値段相応の対応をしてくれるホテルで良かった。
 部屋はツイン。楽天トラベルから景観指定なしの部屋で予約をしておいたんだけど、浦上側の部屋が割り当てられたようです。ま、そんなに景色が良いわけじゃないけど、部屋は広くて大満足。



長崎の夜景
 チェックインの時に夕飯の時刻が19時となったので、まずはお風呂に入ってきました。曙館っていうところにある展望大浴場。長崎の夜景がきれいになってきたかな?

 部屋に戻ると18:35。夕飯まで少しだけ時間がある、ってことで屋上へ。良い感じになっておりました。


 左上は長崎港フェリーターミナル付近。夢彩都っていうショッピングモールがあるエリアですね。周りに比べて色が違う。

 右上は長崎駅周辺。この辺は明るいねー。

 左は大浦天主堂とグラバー園(だとおもう)。大浦天主堂はライトアップされて目立ちました。
 長崎のライトアップ、日本三大夜景に数えられるだけあってなかなか見ごたえがありました。寒かったけど。あ、世界新三大夜景にも選ばれているんだってね。



夕食
 19:00、宴会場にて夕食。部屋食も良いけど大部屋での食事も結構好き。だって、部屋食だと、女将さんに食事の用意をしてもらっているとき、何していいかわからないんだもん。周りをウロウロしちゃったりしてさ。

 今回は「出島会席」っていうコース。器が出島の形をしているかららしい。ネコ娘はお子様ランチです。
 陶板焼きのステーキもついていました(左)。程よい霜降りで柔らかくて美味しいお肉。地元産のお肉だったような気がします。エビと焼き魚はビールが進む。
 カニのハサミと鯨肉も出ました。数の子も(右)。なかなか豪華だねぇ。
 サザエのつぼ焼まで(左)。長崎の海産物オンパレード。右はウナギのパイ(だったと思う。。これがなかなか美味しかった。
 お刺身は地物を使っているようです。右は煮物。つみれが美味しかった。
 角煮饅頭まで出てきた。なかなかボリューム満点。料理も温かいもの、冷たいものとしっかりしていて、作り置き感が無かった。大満足な夕食です。今年を締めくくるのには最高かも。
 宴会部屋の端の方にこのホテル特製のクジラスープっていうのが置いてありました。ご自由にお召し上がりください、ってことらしい。せっかくなので頂きます。クジラはちっちゃい肉が入っているだけ。でも、クジラ?の風味が出ていて、たくさん入っているキノコと相性ばっちり。美味しかった。三杯くらい頂きました。
 最後はデザート。大人用はゴマプリン(左上)とおしるこ(右上)。ネコ娘用はフルーツポンチでした。

 食べ始めて40分くらいでデザートまで辿り着いちゃった。うちは食べるの早いからあっという間。美味しいので食べるのも早くなっちゃった?



 長崎といったら卓袱料理だけど、それにこだわらなくても美味しいお料理いただけました。



 



 部屋に戻って今年も紅白歌合戦を鑑賞。クマ兄さんはあまり記憶なし。ゆく年くる年の時にペンギン姉さんに声かけられたのだけ覚えてる。

 じゃ、おやすみなさい。来年も良い年でありますように・・・。



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