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七日目 種子島めぐり


2013.5.3


 とうとう今回の旅も残りわずかとなってまいりました。種子島最終日です。今日は一日かけてゆっくりと種子島を
周遊したいと思います。



石寺浜
 7時起床。昨晩は石寺浜にある駐車場で車中泊。ここは河童が出没するという海岸。商人を狙い魚を奪う河童が出る場所だそうです。海に住む河童もいるんだ・・・。



種子島開発総合センター 種子島博物館
 今日は一日かけてのんびりと種子島を巡る予定なので、まずは種子島開発総合センター(別名、鉄砲館)にやってきました。ここで種子島の勉強をしつつ、観光スポット情報をゲットしようと思います。
 鉄砲館は残念ながら館内撮影禁止のため記念撮影コーナーでのみパチリ。でも、館内展示はなかなか面白かった。種子島の漁業、漁村、漁具の展示だったり、種子島には優れた鍛冶技術があって鉄砲が伝来した時にコピーを一生懸命作ろうとしたとか、この時にネジが初めて伝わったとか・・・。なかなか奥深い展示でした。
 
 展示内容を一通り見た後、鉄砲館のお姉さんに昨夜探して諦めた「たねがしま山海丼」について質問。でもあんまり詳しくない様子。そしてGWではたねがしま山海丼を扱っているお店がほとんどなさそうな感触。うーん、あまり盛り上がっていない幻の丼のようだ。何店かお勧めのお店を紹介してもらったのでゆっくり考えたいと思います。



喜志鹿埼灯台(きしかさきとうだい)
 お昼ご飯まで少しだけ時間があったので、種子島の最北端の喜志鹿埼にある灯台にやってきました。この灯台は昭和38年に建設されたもの。喜志鹿埼の向こうに大隅海峡が広がり、さらに先には九州最南端の大隅半島が見えています。ここは見晴らし最高な灯台でした。

 
 10:40、喜志鹿埼灯台を出発し西之表市内へ。ちょっと早めのお昼ご飯にしようと思います。鉄砲館で教えてもらったあるレストランに行こうかと。海岸沿いを走ると右手に砂浜が広がってました。海の色が南国だ。



ホテルニュー種子島で昼食バイキング
 お昼ご飯はホテルニュー種子島の8階にあるレストラン海望。ここは毎日ランチバイキングをやっているそうです。900円/人というお得な価格設定。今日は食べちゃうぞ!
 
 日替わりランチバイキングってことですが、今日は「ごはん屋海望」ってことでご飯ものが充実しているようです。左はクマ兄さん、右がペンギン姉さんが持ってきたもの。刺身とか煮物とか・・・カレーもあるしサラダも充実。せっかくなので刺身を食べまくりました。たぶんソウダカツオではないかと。というのは、昨日寄ったスーパーでソウダカツオがたくさん売っていたから。
 お腹いっぱいになるまで食べて満足、満足。重くなったお腹を抱えてホテルから駐車場に歩いている途中、無人の売店を発見。3個くらい玉ねぎが入った袋が50円とか、大根が一本80円、バナナが一房200円。安いと思う。美味しいんだろうか。美味しかったらお得な値段設定だと思います。



南へ
 では、午後も種子島めぐりを継続したいと思います。国道58号線を走っていると前に路線バス。行き先は「宇宙センター」。かっこよくね!?宇宙センター行きバスだよ?宇宙に近い島、種子島を実感した。



ガジュマル防潮林
 ツーリングマップルを見ながら国道58号線沿いをウロウロして到着したのがガジュマル防潮林。西之表市の天然記念物に指定されています。ガジュマルは潮風に強く、根を四方に張っているので防潮、防風、護岸に役立つ木なんだって。このガジュマルは明治元年に沖縄から植樹されたものだそうです。ガジュマルの語源は「かぜまもる」何だって。
 



雄龍岩・雌龍岩
 ガジュマル防潮林から国道58号線を南下して10分、種子島の名勝として有名な雄龍岩・雌龍岩に到着。天気が良すぎて暑いけど、駐車場がすぐ近くにあるのでペンギン姉さんとネコ娘を引き連れて見学。

 途中、離島戦隊タネガシマン発祥の地碑を発見。タネガシマンはここで産まれたようです。

 タネガシマンは置いといて、雄龍岩・雌龍岩を眺める。ここにはその昔、達五郎と達江という中の良い夫婦が住んでいたんだけど、ある夜、崖崩れにあって二人とも海に投げ出されてしまったそうです。数か月経って、二人が投げ出されたところに、仲良く寄り添うように大きな岩が立っていたんだって。人々は達五郎と達江の生まれ変わりと信じ、雄龍岩・雌龍岩(タツ岩・メタツ岩)と呼ぶようになったんだって。

 そんな伝説を読んでいた時、ネコ娘はタネガシマンになりたくて頭に木の葉をつけて変身しようとしてました(左)。






 



大ソテツ
 13:20、中種子町の坂井というところにある坂井神社に到着。ここには日本一の大ソテツがあるんです。根の周りが2m以上。樹齢は600年以上。屋久島の屋久杉といい、この大ソテツといい、南国の島には長寿の木が多いんだねぇ。



千座の岩屋
 今日のクライマックスかな、千座の岩屋(ちくらのいわや)にやってきました。ここは太平洋の荒波が長い時間をかけて作った海食洞窟だそうです。綺麗な砂浜の端に岩場があって、そこに洞窟がある模様。早速行ってみる。
 岩場は海岸沿いにあるので、海の反対側、陸側から洞窟に入ってみました。入口は狭いかな、と思ったけど内部はなかなか広い。海側に出てみると・・・



 
 綺麗な砂浜にでた。海の色もきれいだし、ここは夏には最高の海水浴場になりそうですな。あと、フナムシが全然いなかったのも好印象。フナムシがウジャウジャいると引くもんね。
 千座の岩屋の内部。かなり広い。1,000人もの人が座れるほどの広さがある、という意味から「千座の岩屋」という名前が付いたんだそうです。それくらい広い。原始人が住んでてもおかしくないくらい快適。ここはやっぱり種子島で一番の名勝だと思う。



たねがしま赤米館
 インドネシアから伝わったと言われる古代米の赤米。この赤米のルーツや、赤米にまつわる祭などを紹介してくれる「たねがしま赤米館」。なんと、入館無料です。お客さんは我々以外に一人もいなかったけど、職員のお姉さんが電源ONシテくれたりして、入館時には通常営業してくれました。お客さんが誰もいない時にはエコモードになっているみたい。
 左上は赤米のニギリメシ。右上はシュエー(潮井)というお祭りの時に使う祭具。お祭りを紹介しているビデオで紹介されていました。左は赤米の稲穂。

 古代米である赤米は玄米の種皮が赤いから、赤い米になっているそう。きっちり精米して種皮を取り除くと白いお米になっちゃうそうです。なので、赤米はあまり精米せず、種皮が残るようにして食べるんだって。それで、古代米っていうのはポキポキした食感なのかもしれないね。





 



宝満神社
 たねがしま赤米館のすぐ近くにある宝満神社にも参拝しておきましょう。「宝満神社」って書かれた岩の横から鳥居をくぐって境内に入っていきます。鳥居の横に謎の石造物を発見。もとの形が何なのか伝わっていないそうです。仁王像だとも河童だとも言われているようですが・・・とりあえず足っぽいものだけはわかるね。
 茂みに囲まれた参道を歩く。蚊が多い。刺されないように急げー。途中、珊瑚垣という珊瑚石を積んで作られた石垣がありました(右)。種子島では珊瑚石聖なる力を持つと信じられていて、神々の宿る場所や墓地に珊瑚石を使う風習があるそうです。参道の周囲に生えている木は梛の木で、これも宝満神社の御神木として大切にされているんだって。
 神社に到着。地元では宝満様と呼ばれて親しまれている神社。お田植え祭りでは主役?となる神社です。脇には地面から生えた?石(右)。さざれ石、とは違うなぁ。蟻塚じゃないだろうし、何だろう。
 宝満様に参詣すると五穀豊穣、地域安穏、子孫繁栄の御利益があるってことなので、しっかりお参りしておきました。良いことありますように。



 宝満神社の参拝も終えたので、種子島の南端目指してドライブしよう。



七色坂観望所
 種子島の最南端、門倉岬を目指してドライブ中、小高い丘から海を見渡せる場所を通過。駐車スペースがあったので車を降りて眺めてみる。田んぼ、防風林、砂浜、海が手前から奥にずーっと続いている。良い景色だ。たねがしま赤米館にここからの眺めを描いた絵が飾ってあったな。碧い海がいい!



門倉岬
 15:35、門倉岬に到着。ここは日本に鉄砲が初めて伝えられた場所。この時の鉄砲は火縄銃だったそうです。

 駐車場から遊歩道に続く場所に鉄砲伝来の碑があったので、ネコ娘に同じポーズをしてもらってパチリ。

 右は鉄砲伝来の石碑。
 門倉岬から種子島宇宙センター方面を眺める。手前の断崖絶壁が迫力満点。この絶壁を降りて行くのは大変だなぁ。

 右は種子島最南端の地碑。種子島最南端かぁ。遠くまで来たもんだ。

 
 ここは門倉岬公園っていうらしい。その中に神社?もあったのでパンパンって手だけ合わせてお参りしてきました。公園内の小高い丘の上には船の形をした展望台ありました。ノアの箱舟かと思ったよ。
 ノアの箱舟?展望台から西の方角を見ると屋久島が見えました。フェリーで2時間くらいだもんね。距離にしたら40〜50kmくらいかな?ポルトガルの商船は何で屋久島に漂着せず、種子島に漂着したのだろうか。遠くから見たら屋久島の方が大きな島に見えただろうに。ただ、単純に操船不能になって、偶然種子島に漂着したのだそうか。



島間港
 門倉岬から島間港を目指す。途中、左手には屋久島が見え続ける。屋久島は標高が高いなぁ。そりゃ、冬になると雪が降るよ。
 16:20、島間港に到着。ここに来た理由は、ロケットを陸揚げする港を見てみたかったから。来てみた結果、なにも無い、ということが分かった。綺麗に整備された港だけど、ただそれだけ。ロケットのモニュメントがチロッとあったけどね。
 次の打ち上げ予定日は未定か・・・。いつか見てみたいなぁ。
 島間港から南種子町の中心部へ向かう。この道はロケットが種子島宇宙センターを目指して陸路を運ばれる道。ロケットを運搬しやすいように、案内標識がとても高いところに上げられています(左上)。普通の標識の高さは右上。とっても高いところに標識が上げられているので、うちのリラックスワゴンからは見づらい。

 左は信号機。信号機が吊ってあるポールを横にずらしてロケットを運搬しやすくできます。地元警察も最大限の協力をしている模様。










 



種子島最後の夜
 南種子町から国道58号線を少し北上するとスペースシャトルとロケットを模した?モニュメントがありました。トイレもあるし、駐車場もガラガラなので、今晩はここで車中泊しても良いな。
 今日のお風呂も南種子町河内温泉センターにやってきました。そこそこ綺麗だし、混雑してないし、泉質もまずまずだし・・・二日連チャンって珍しいな。
 温泉でさっぱりした後、南種子町中心部でスーパーを探している途中、目の前にスクーターが登場。ナンバーを良く見ると春日井市。GWの長期休みを利用してスクーターで種子島を巡っているのかな?帰りはフェリーかな?まさか自走じゃないよね?鉄人だなぁ。
 最終的に今晩の車中泊地も石寺浜にしました。トイレあるし、居心地良かったので。夕飯は軽め。お昼ご飯のバイキングがお腹に残っていてあまりお腹が空いていません。ネコ娘がお寿司(右)を食べたけど、ペンギン姉さんとクマ兄さんはサラダとか鶏刺し。鶏刺しってスーパーで普通に売ってるんだねぇ。パクパクって食べ終えたら早めにお休みの準備をします。そして、お休みなさい。


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