六日目 遠野一日目
2013.8.15
昨夜は仕事をし過ぎて疲れた。今日からはもう仕事しない。ホテルに泊まらないのでしたくてもできないけど・・・。今日も岩手を満喫します。 |
残念じゃじゃ麺 |
今日の起床は7時半。ホテルの朝食はほとんど食べず、盛岡駅に繰り出します。まずはお土産を物色。岩手と言ったら南部鉄器だけど、ちょっと高くて買えないなぁ。 |
さて、わざわざホテルの朝食を食べずに盛岡駅にやってきたのには理由があります。それはじゃじゃ麺を食べるため。じゃじゃ麺と言ったら白龍が有名ですが、さすがに朝からはやっていないので、事前にインターネットで9時過ぎからやっているお店を探索。駅地下のお店が9時からやっている情報を入手しやってきたのでした。ところが・・・今日は10時からだって。え〜〜〜、予定が狂った〜〜〜。悩むことなく、今回はじゃじゃ麺を諦めます。ここでゆっくりしていたら遠野で遊べない。残念・・・。 |
駅の売店でお土産を買おう。じゃじゃ麺買おう。冷麺、じゃじゃ麺、わんこそば、盛岡三大麺の一つ、じゃじゃ麺をお土産として購入。自宅で楽しもう。 |
盛岡駅の新渡戸稲造の銅像。五千円札に描かれている有名なおじさんだけど、何した人かは知らん。 |
9:30、盛岡駅を出発。こうなったら盛岡市のB級グルメ、福田パン本店に行ってやる!でも、ここも過去一回撃沈しているからなぁ・・・。
と、案の定、今日も閉まっていました。お盆期間中は無理なのかなぁ。 とりあえず、近くの盛岡地方裁判所にある石割桜を車窓から見学(上)。樹齢360年以上だって。 |
福田パン |
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石割桜を見て、国道4号線に出るために国道106号線中ノ橋付近を走っていると、スーパーマルイチを発見。学生時代にお世話になったなぁ。と、ここでも福田パンが買えるじゃん!急遽マルイチに寄ってみると、種類は少ないもののちゃんと福田パンが売っていました。今食べる分、お昼ご飯の分を購入。 |
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まずは一ついただきます。ペンギン姉さんはジャム・バター、クマ兄さんはあん・バターをパクリ。ネコ娘はペンギン姉さんからのおすそわけ。うーん、懐かしい味だ。
盛岡市からは国道4号線を使って南下。クマ兄さんが学生の時、栃木までの帰省は国道4号線を徹夜で走って帰ったものです。19時くらいに盛岡を出発し、翌朝7時くらいに栃木に着くんだよね。いやー、懐かしい。 花巻からは国道283号線を使って遠野に行くつもりだったんだけど、釜石自動車道が無料で開通してるじゃないの。ということで、快適に釜石自動車道で遠野に向かいます。 |
道の駅「遠野風の丘」 |
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12:30、道の駅「遠野風の丘」に到着。ここでお昼ご飯と観光情報をゲットします。
観光情報と一緒にゲットしたのは市内観光共通券。8施設の中なら5施設を選んで1,050円で回れます。河童と写真を撮ってから、来るまでお昼ご飯を食べながら計画を立てよう。 |
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お昼ご飯は引き続き福田パン。あと、道の駅の出店で購入したたこ焼き。クマ兄さんは福田パンを二つ食べちゃいました。朝から数えると三つです。お腹がはち切れそうです。 |
遠野市立博物館 |
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市内観光共通券を使って最初に来てみたのは遠野市立博物館。建物は遠野市立図書館と同じ。立派な建物なんだけど駐車場が数台分しかないのでちょっと焦った。 |
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図書館から入ってみる。すると、おばけの本展をやっているようで、特設のおばけコーナーもありました、ネコ娘はちょっと覗いて逃げてしまった。基本ビビりなネコ娘です。 |
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遠野市立博物館は遠野物語の世界、時代を紹介する博物館。マルチスクリーンシアターで遠野物語のアニメを見せてくれたり、遠野の成り立ちをジオラマで紹介してくれたり。
遠野物語っていうのは柳田國男という人が、佐々木喜善という人によって語られてきた民話をまとめて本にしたもの。1910年頃に出版されたものだそうです。島崎藤村とか芥川龍之介とかも読んだ本なんだって。 左は大正8年(1919年)から昭和31年(1956年)まで東舘町にあった馬検場での馬市の様子だそうです。馬をうち買いする馬喰たちが全国から遠野に集まってきたんだって。 右は三陸やというお店の様子。長方形の箱に海産物を入れて夜通しかけて遠野まで運ばれてきたそうです。そして、ここ遠野で取引されたとか。 まずは遠野市立博物館で遠野の歴史と遠野物語の基礎を学びました。 |
とおの物語の館 |
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遠野市立博物館の次にやってきたのはとおの物語の館。ここで、遠野物語じっくり学びましょ。ちなみに市立博物館からは歩いて数分くらいのところにあります。ちなみにここも市内観光共通券で入れます。 |
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とおの物語の館に入ると、いろいろなデバイスを使って遠野物語を体験したり、見たり、聞いたりできます。上の写真はソファに座って遠野物語のうちの一つ「山の神」を聞いているところ。このコーナーは音が小さくて分かりにくかった。でも、映画を見るコーナーとかは分かりやすい。ここは昔話蔵って建物だったかな? |
遠野城下町資料館 |
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とおの物語の館から徒歩5分ほどのところにある遠野城下町資料館にも寄ってみます。ここは、とおの物語の館の入場券を持っていれば無料で入れます。白壁の蔵が並ぶエリアにあります。 |
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内部は写真撮影禁止だったので紹介できないけれど、遠野南部氏の城下町だった時代の刀とか鎧とか着物なんかが展示されていました。右は釜石〜遠野〜盛岡海道の地図、というか経路図。三閉伊道中図っていうそうです。 |
昔話体験をして再びとおの物語の館 |
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15時、再びとおの物語の館に戻り、昔話体験をしに遠野座に入ります。ここでは、遠野在住のおばあちゃんが世間話をしつつ、遠野で伝えられている昔話を三つくらい、遠野の言葉で話してくれました。ネコ娘なんかは眠くなっちゃったかな。
その後、ふたたびとおの物語の館を散策。旅館?のような建物内を散策。ここでも遠野物語と柳田國男の紹介ビデオコーナーがありました。 |
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この先には柳田國男展示館っていうのがあります。ここは柳田國男ゆかりの建物を移築したものらしい。展示物の中には遠野物語がありました。たぶん本物。遠野物語の序文の中で強調してあるのは、本書がおとぎ話ではなく「現在の事実」であるということだそうです。 |
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16時、そろそろ終わりにしよう。遠野市立博物館ととおの物語の館で半日が過ぎちゃったよ。明日も遠野をゆっくり巡ろうかな。
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カッパ淵へ |
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この時期16時はまだまだ明るい。博物館などを巡るには時間が足りないけれど、お散歩ならまだまだ十分な時間。そこで、今回遠野で一番楽しみにしていたカッパ淵に行ってみることにしました。 カッパ淵最寄りの駐車場に到着したのは16時30分。遠野ふるさと村の隣にあります。 |
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では、カッパ淵に行こう! |
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道中、珍しいものを発見。ホップです。遠野の自然環境はホップの生産にとても適しているんだって。国内でも有数のホップ生産地なんだとか。知らなかったなぁ。
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カッパ淵 |
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カッパ淵へは常堅寺の境内を通っていくと近道のようです。境内の狛犬を見ると、頭が皿になってる!カッパ狛犬って呼ばれて有名なんだって。この常堅寺自体も1490年創建というとても古いお寺です。 |
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常堅寺を抜けるとカッパ淵橋が現れました。ここから先がカッパの出没エリアです。でも、ここのカッパは悪さをしないとか。大昔、馬を川に引き込むいたずらをしたカッパが居ましたが失敗。人に捕まってしまったのですが、もういたずらしませんと約束し、母と子の守り神になったそうです。カッパ淵橋を渡ると川沿いの遊歩道を歩きます。川沿いの道を歩くとちょっと涼しげで気持ちいい。 |
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お!?カッパ釣りやってますねぇ。 |
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なんと、カッパ釣りのレンタル竿がありました。が、カッパ捕獲許可証を持ってこないとカッパ釣りはできない模様。遠野ふるさと村で売っているらしいです。残念がっていると、おじさんがカッパ捕獲許可証はあとから買っといてね、といって竿を貸してくれました。
竿を貸してくれる時、ネコ娘に「何年生?」と質問。二年生と答えると、キュウリではなくピーマンが餌に取り付けられました。キュウリは重いので三年生以上じゃないとダメなんだって。ピーマンは軽いからカッパが食いついても引き込まれにくくて安心なんだとか。 |
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では、カッパ釣りをしてみましょ。ネコ娘には静かにしないと釣れないよ!と言ってじっくり釣りを楽しんでもらいました。
他の観光客から「カッパってピーマンでも釣れるの?」なんて突っ込みを受けつつ、ネコ娘はカッパ釣りに真剣中。ところで・・・キュウリならカッパは本当に釣れるのか?と心の中で返すクマ兄さんでした。 |
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10分ほど頑張ったけどカッパは釣れず、というか現れず。おじさんはそろそろカッパが出そうな時間だったんだけど残念だったねー、と。でもあんまり残念じゃないです。ちなみに今日のカッパの釣果はゼロとのこと。 |
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左の碑には「馬っこつなぎ」の説明がありました。6月15日の朝、わらで編んだ二頭の馬っこをつなぎ、家の川戸や田の水口などに立てて豊作を祈るもの。馬の形を木版で刷った紙の小旗を大地に差し立てるという方法もあり。と、目を下にやると馬っこつなぎの小旗がありました。
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スーパー |
カッパ淵面白かったな・・・と余韻に浸りつつ、スーパー「BigHouse」へ。このスーパーも学生時代に時々お世話になりました。まとめ買いがお得なお店。ここで夕飯のおかずを購入。
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踊鹿温泉天の湯 |
お風呂は別のところを予定していたんだけど、カーナビで検索したら出てきた「踊鹿温泉天の湯」に行ってみることにしました。630円/人とそこそこ安めの値段。泉質は天然ラドン冷鉱泉。結構強い金属臭。そして色も茶色。さらにしょっぱい。かなり個性のある温泉です。体には良さそうだけど・・・出るときにはちゃんと水で流しました。これはこれで良い温泉した。マニア向けかな。 |
めがね橋 |
今晩の宿泊地は道の駅「遠野風の丘」にしようと思っていたんだけど、ちょっと体力に余力があったので、国道283号線を花巻方面に走り道の駅「みやもり」までやってきました。目的はめがね橋。ライトアップをやっているかも、という事前情報をゲットしていたので、来てみたかったんです。
このめがね橋はJR釜石線にかかる橋。岩手軽便鉄道時代の大正4年に竣工した年代物。5連アーチのこの橋は日本近代化遺産、土木学会推奨土木遺産などに認定されています。ライトアップの橋を撮影しようと思ったら、ちょうどキハ110系が走ってきました。連射! 宮沢賢治はJR釜石線の前身である岩手軽便鉄道をモデルに銀河鉄道の夜を書いたと言われており、このめがね橋も銀河鉄道の夜の構想に一役買っているかもしれません。ジョバンニ、カンパネルラ・・・。 |
夕飯 |
夕飯はBigHouseで買ってきたお惣菜をおかずに。まったく岩手っぽくない夕飯になりました。 |
夕食後、ネコ娘は夏休みの宿題をやってました。おまけでそろばんも。クマ兄さんもペンギン姉さんもそろばん使えないのに、ネコ娘は使えるんです。将来は理系かな? |
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