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横川軽井沢

2012.7.28


 なんとなく、涼しいかもしれない場所へドライブへ行こう。なにも計画していないけれど・・・。ということで日帰りで帰ってこれる場所にドライブに行くことに。目指した場所は軽井沢。そろそろクマ兄さんの靴が壊れそうなので軽井沢のアウトレットで安く靴を買っちゃおう、というおまけつきです。



出発
 今日は日帰りなので前夜発ではなく、早朝発にしました。5:30出発。ペンギン姉さんは3時過ぎから起きてアサガオの観察してました。ネコ娘の自由研究の手伝い?です。
 すっかり陽が昇って明るい時間に親不知子不知を通過。今日も天気が良さそうだ。
 ここは青海近辺(だと思う)。北陸道の上を北陸新幹線の高架橋が出来上がってます。新幹線開通まであと二年かなー。



妙義神社
 北陸道、上信越道を走り、途中の東部湯の丸SAで休憩&朝食をとりつつ、松井田妙義ICに到着。ここで上信越道を降り、県道を妙義山方向へ走ると10分ほどで妙義神社に到着しました。

 道の駅みょうぎの駐車場に車を停め、妙義神社へ歩いて行ってみます。鳥居の後ろに見えているのは天狗岳かな?
 鳥居をくぐって坂道を登っていくと総門が現れました。関東で一番大きい総門だそうです。高さは12mもあります。
 総門をくぐると石垣に囲まれた境内に。立派な階段が続いています。その横には、やっぱり立派な杉の木がそびえたってます。石垣があまりに立派でお城みたいだ。




 
 さらに階段を登ろうとしたら台風の被害で本社には上がれないんだって。平成19年9月の台風9号の大雨で本殿の裏山が崩れて修復工事中だとか。HPによると本社は上毛の日光と言われるほど見事な彫刻があって、柱の金箔の龍とか羽目板壁の鳳凰とかすごいんだって。直ったらまた来なきゃ・・・。
 途中にあった波己曽社(はこそしゃ)。仮の本社としてここに参拝します。実はこの波己曽社は旧本社と伝えられていて三百数十年前に建造された建物だそうです。意外とすごい。

 波己曽社の向かいには幹の途中から変な枝が伸びている杉。これは変だ。
 参拝後、駐車場に戻る時、トカゲがミミズを襲ってた。でも、なぜか途中であきらめてました。ミミズが大きすぎたかな?



碓氷峠鉄道文化むら
 妙義神社の次は碓氷峠鉄道文化むらへ。ネコ娘のため、というよりクマ兄さんの趣味のための訪問です。
 入口でお金を払って入場すると高架橋。この上を「あぷとくん」が走ります。右は確認車GA-100。何を確認するのかっていうと新幹線の補修作業後の線路の確認。新幹線の運行開始前に走行して線路の異常の有無を確認するんだそうです。JR東日本では現在36両を保有。平坦な区間では100km/hで走行でき、自動運転機能が搭載されていて勾配や曲線などをコンピューターに入力すると、登録された位置に止まったり、速度を制御しながら走ったりできるとか。1995年製造だそうです。
 まずは鉄道資料館へ。ここで碓氷峠の勉強をしてから鉄道文化むらを楽しみたいと思います。
 「国鉄は、かわります」のキャッチフレーズ。昭和62年4月1日、国鉄からJRに移行しました。長期債務や職員の雇用問題など後々まで長引く問題がすでに懸念として挙げられています。大変な出来事だったんですねぇ。
 右はパイプライン。軽井沢から横川までの急坂を利用して、自然落下で石油を送るためにパイプラインが設置されたそうです。このおかげで列車による石油輸送が碓氷峠からなくすことができたとか。
 やっぱり碓氷峠って名前がつくくらいだから横川と軽井沢の間を走る旧薄井線とは切り離せませんね。

 この横川−軽井沢間は日本で初めてのアプト式鉄道。最大66.7パーミルの勾配で標高差553mを走るため、ドイツから輸入したアプト式機関車でけん引したそうです。最高時速は9.6km/hだったとか。
 あまりに急こう配な線区だったため、1日24往復、1列車あたり10両が限界だったとか。明治26年から明治40年ごろのことね。その後、明治45年頃には電化され、昭和41年ごろに複線化。明治26年には横川-軽井沢間が80分もかかったのに、昭和41年には登り17分、降り24分まで短縮されたとか。昔の旅はのんびりだったんだねぇ。
 右は横川-軽井沢間に設置された磯部駅の時刻表。昭和61年11月のもの。上りが19本、下りが28本の設定です。
 10:30、碓氷峠の鉄道ジオラマの演出運転が始まったので見学。なかなか大きいジオラマなんだけど、お客さんが見る席が貧弱。せまかった。
 碓氷峠に東海道新幹線は走らないんだけど、ジオラマだと100系や300系の新幹線が走る姿を見ることができます。一応、新幹線用の高架橋を走っていたけどね。他にNEXやサンライズエクスプレスなんかも走ってました。
 200系と400系の併結運転(左)やEF63の重連(後ろにはあさまも連結)など魅力的な編成がたくさん。実車でこれだけ見れたら感動だろうなー。
 よく見るとジオラマの各地でロボットが戦っていたり、戦車が走っていたり、孫悟空が飛んでいたり・・・HOゲージ以外も楽しめるジオラマでした。
 最後に新幹線のホームをパチリ。300系と500系が並ぶなど、今ではなかなか見られない光景。ちょっと前なら東京駅でよく見られた姿なんだけどね。
 次は鉄道展示館へ。ここにはEF63やEF62が保管されています。
 まずはEF63を見学。この建物は平成9年まで使われていたJRの検修庫。実際に使われていた検修機器類とともに航海してあります。男心をくすぐる施設。
 左は機関車の内部。何やらわかりませんが大きな機器が並んでいます。

 この機関車の運転席に自由に座れたのでネコ娘が運転士になってみました。指差呼称で出発進行!

 
 外に出て、EF63の台車を眺める。ネコ娘が指差しているのは台車のバネ。なんのバネかはよく分かりません。このEF63にはたくさんの特徴がありますが、外見で一番目をひくのは電磁吸着ブレーキかな。電磁石をレールに接着させて、磁力による強い力でブレーキをかけるんだそうです。
 もうひとつの運転席でも出発進行!さっきよりも気合の入った指差呼称でした。
 さらに奥の建物に進むとEF42形電気機関車が展示してありました。昭和9年から23年ごろに製造されて機関車で、ラックレールに噛み合わせる歯車が設置されています(右)。これによって急こう配線区も走り抜けることができます。が、ラック運転だと18km/hなんだって。ゆっくりゆっくり走る機関車です。
 これは回転変流機っていう機械。交流電気を直流電気に変換する装置。電気機関車のモーターを動かすためなどに使われたそうです。この機械自体は平成19年まで熊本市交通局大江変電所で使われていたものなんだって。
 左は除雪用ディーゼル機関車DD53。3機しか製造されなかった希少マシンです。展示してある1号機は北海道で活躍した車両です。があまりにハイパワーなので、民家の近くで使用すると投雪で被害が発生する、ということで山奥専用になったとか。もうひとつの茶色い機関車がDD51。大出力エンジン搭載、蒸気発生装置あり、重連運転も可能とかなり使い勝手のよいディーゼル機関車。今でも赤い塗装で活躍している姿がときどき見られますね。
 右はD51。96号車と初期のD51でナメクジと呼ばれた車両の一つです。最高速度は85km/hもでたとか。
 左の青い機関車、よく見る機関車かと思ったらおでこのライトが一つ。EF60という電気機関車で東京と九州を結ぶブルートレインで活躍した車両だそうです。現在でも1両だけ現役だとか。オレンジと肌色の懐かしい列車はキハ17。昭和32年から1126両生産され、今でも終了が現役という気道車。バリエーションも多いんだそうです。
 右は出前からEF63、EF53、EF58。EF53は昭和7年ごろから製造された電気機関車。平成18年まで車積を保有していたそうです。
 左はちょっと隠れたところにあった転車台。現役なのかなぁ?右はその近くに展示してあった新幹線保線用トンネル巡回車。新幹線トンネル内線路の様子を調べるための、二人乗り車両だそうです。乗員は背中合わせで乗りこみます。線路と線路の間にU字保線通路という保線専用の通路があって、そこを走りながら車中から線路を確認するそうです。タイヤはゴム製でバッテリーで走るとか。最高速度は15km/h。1充電走行距離は40km。



 まだまだ見て回りたい列車や施設があるみたいなんだけど、暑いのとそろそろお昼ってこと、ネコ娘とペンギン姉さんは飽きてきたので終了とします。11:25撤収開始!ネコ娘が大きくなって一緒に来てくれなくなったらまた一人で来よう。



おぎのや
 お昼ご飯は峠の釜めしで有名なおぎのやにしようと思います。やってきたのはおぎのやドライブイン横川店。碓氷峠鉄道文化むらから車で1分。ちょっと早めに混雑する前に食べちゃおう作戦。

 11:40、店内に入りたびーとキッチンというセルフサービスのフードコートで釜めし三つとなめこの味噌汁を二つ購入。ネコ娘はなめこの味噌汁を食べないんだって。久しぶりの峠の釜めしだったけど美味しいなぁ。鶏肉、ウズラの卵、ゴボウ、栗、タケノコ、椎茸、杏。どれも味がしみてて美味しい。ご飯も良いね!あと、外が暑かったので汗をかいていたせいか、味噌汁もとてもおいしかった。その後お水を5杯くらい飲んだけど。汗かくとしょっぱいものが美味しいぜ。
 シャレで売っているのか?峠の釜あいす。買っちゃいました。釜めし風釜あいす(左)と抹茶味の峠のアイスクリーム(右)が売ってたので、釜あいす二つ、抹茶一つ購入。美味しかった。美味しかったけど、一個500円くらいしたのは高かった。ま、旅の記念に良いか。



旧信越本線の碓氷第三アーチ
 お昼ご飯後、次の目的地である軽井沢へ。ただ、まっすぐに軽井沢に行ってしまうのはもったいないので、国道18号線の旧道を走って、碓氷第三アーチに寄り道することにしました。ここは何回目の訪問になるかな?前回来たのは2008年11月だから3年半ぶりの訪問てことは確かだと思う。ところが、碓氷第三アーチに到着したら、ネコ娘とペンギン姉さんはお昼寝中。じゃ、いつもの通り、クマ兄さん一人で散策してみますか。

 近くの空き地に車を停めて碓氷第三アーチをパチリ。相変わらず良い形してますね。このアーチ橋は明治24年〜26年にかけて建設。アプト式鉄道として信越本線が走り出したときに運用されていた橋ですが、昭和38年に速度改良のための新線が完成したと同時に使用停止となったそうです。それからもうすぐ50年、変わらず美しい姿を保っているのはすごいですね。
 アーチ橋の裏側に来てみました。こっちからも良い・・・。さらに、アーチ橋に上がるための階段が整備されています。そんなものを見つけたら登ってみるしかないな。



 
 アーチ橋の上に上がってみると歩道としてきれいに整備されていました。ここから見下ろす国道18号線もなんとなく美しい・・・、かな。この碓氷第三アーチを含む遊歩道は「横川アプトの道」として整備されています。なんと、横川駅と軽井沢駅の間を歩いて移動できるんですね。次は歩いてみるか!
 碓氷第三アーチの軽井沢側に開いている第6号隧道。きちんと照明もあり快適に歩けるようです。何人か実際に歩いている人もいたね。この辺りで車に戻りたいと思います。

 車に戻ってもネコ娘とペンギン姉さんは爆睡中。朝早かったからねー。では、出発。グネグネの国道18号をゆっくり走ると所々に駐車場が整備されていました。アプトの道は観光資源として開発しているらしく、駐車場に車を停めて、短距離のウォーキングも楽しめるように開発が進んでいるようでした。



軽井沢
 次はちょっと涼を求めて白糸の滝に行ってみようかと思います。途中、軽井沢の町中で少し渋滞したけれど、短時間で通過。一か所だけかなり混雑した場所があったんだけど(上)、ここが旧軽井沢銀座ってところらしいです。休みの日は歩行者天国になっているみたい。暑い中たくさんの人が歩いていました。みんな、今晩は軽井沢にお泊りなのかな?
 軽井沢の市街地を抜けて北上すると三笠通りという道になります。カラマツの並木が続いていて気持ちいい。



白糸の滝
 14時、白糸の滝の駐車場に到着。ここに来るには白糸ハイランドウェイという有料道路を通らなければなりません。滝の見学は無料だけど、通行料取られちゃうから実質有料なのです。

 白糸ハイランドウェイで白糸の滝に近づくと付近は大渋滞。観光の目玉である白糸の滝付近にたくさん車が止められるように駐車場が整備されているんだけど、道路脇に作られているので車が駐車場に納まるときにはほかの車が止まらなくちゃいけない。なので、あっちこっちでビービークラクションが鳴ってうるさいです。

 ラッキーなことに滝の入口近くに車を停めることができたので、昼寝中のペンギン姉さんとネコ娘を起こして白糸の滝の見学に行ってみます。
 駐車場から白糸の滝までは徒歩5分弱。歩くの嫌いな二人も余裕で到着です。駐車場付近は暑かったんだけど、滝のまわりはヒンヤリしていて気持ちいい。マイナスイオンもたっぷり?
 この白糸の滝は人工の滝って言われちゃうときもあるけど、元々は自然の滝。ただ、見栄えを良くするために、滝面を削ったんだって。それで、水が真っすぐに落ちるようにしてあるとか。

 この滝は落差は約3m。だけど、幅は70mもあって見ごたえは十分。良く見ると滝の上流部には川がほとんどない。地下水が湧き出てきて滝を形成しているからなんだって。なので、雨が降っても水は濁らないし、いつでも水量はほぼ一定。なかなかきれいな滝でした。




 



旧三笠ホテル
 もうひとつ、軽井沢の観光地である旧三笠ホテルに行ってみようと思います。駐車場がちょっと離れたところにあるんだけど、旧三笠ホテルまでカラマツの並木道を歩くのもオツなもんです。
 駐車場から5分ほどで到着。旧三笠ホテルです。最初、旧って名前につくからお化け屋敷みたいな建物かと思ってました。来てみたら綺麗な洋風の建物でびっくり。軽井沢の鹿鳴館って言われるだけのことはありますな。
 この建物は1905年に竣工、1906年からホテルとして開業したそうです。客室は30あって定員は40人、規模としてはあまり大きくなかったみたい。
 内部に入って見学ができるので、あちこちガン見してきました。左はシャンデリア。アセチレンガスで灯したそうです。右のソファーはフランス製。背もたれ等のふくらみに馬の毛が使われているんだって。
 部屋の隅にはカウチが設置。カウチって日本語だと寝椅子っていうらしい。当時からここにあったわけじゃないよね?というのはここは右写真のようにフロントっぽい部屋だから。カウンターがあって、壁際にあるのがキーボックス。様式ホテルだから13号室っていうのは無いんだって。逆に4とか9号室はちゃんとあります。
 では二階へ。階段の絨毯が立派だ。高級ホテルっぽい。
 廊下はちょっと暗め。でも、ホテルだからこれぐらいがちょうどいいか。途中には一階と結ぶとっても急な階段がありました。誰が使う階段なんだろう。現在は使用禁止。かなり急だから転落防止のため。
 ある客室。窓際にはテーブルがあってお仕事ものんびりできちゃいます。部屋のほうにはベッドがありますが、全体的に贅沢な作り。ビジネスホテルと違って部屋に余裕があるね。でも、ほとんどの部屋にはトイレやバスはありませんでした。
 左は男子トイレ。なんともぜいたくな作り。だって、便器が並んでないんだもん。現在は当然使用禁止でした。右は一階のちょっと贅沢な部屋。たぶん一等の部屋。他に二等と三等があったそうです。一等は一泊12円。今の価値だとどれくらいになるんだろう・・・。



 と、いろいろと楽しんだ横川と軽井沢ですが、最後は軽井沢のお約束、アウトレットへ。目的はクマ兄さんの靴を安く買うこと。いろいろなお店を歩きまわった結果、GAPでトラップされてポロシャツと短パンを買ってしまった。すごく安かったけど。さらに、靴もある有名店のタイムセールで超激安で購入。他にジャムとか買ったりしてお得な買い物ができたかな。



 では、17時過ぎになったので富山に帰ろうと思います。

 軽井沢駅前から15分ほど南下して上信越道の碓氷軽井沢ICへ。ここから上信越道にのって長野方面に走る。途中、松代PAで夕飯を食べ、その後は順調に北上。上越JCTで北陸道に移り西へ。いつも通り自宅の最寄りの小杉ICで北陸道を降りて今日のドライブは終了。今回は日帰り旅行だったので658kmの走行距離でした。



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