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ちびっこ消防防災まつり

2012.8.18


 今日は県内です。富山市にある富山県広域消防防災センターにて「ちびっこ消防防災まつり」というのが開催されるので訪問してみます。消防車の展示、レスキュー隊の実演、自衛隊装備品展示とクマ兄さん好みの展示内容。10:00開場ってことなので出遅れないよう、9:00過ぎに自宅を出発。



富山県広域消防防災センター
 遅くなると駐車場が満車で入場に待ち時間がかかってしまう、なんて心配しながら10:20頃に到着しましたが、非常にマッタリとした雰囲気。混雑とは無縁。ま、そうだよね・・・。消防車(右)を眺めつつ、今日の見学の予定を考えよう。
 右の消防車はCD-U型消防ポンプ自動車ってやつかな。水槽は付いてません。クマ兄さんは子供の頃、すべての消防車に水槽が付いているんだと思ってたよ。



レスキュー体験
 ちびっこ体験コーナーとして渡河体験ができるようなので、ネコ娘が参加。渡河訓練じゃなくて、渡河体験ね。あくまで体験。

 ベルトなどお兄さんがすべて着けてくれます。ネコ娘は言われたとおりに動くだけ。ロープにぶら下がるときなんか、三人がかりでフォローしてくれます。
 
 やったのはモンキー渡河ってやつかな。渡河体験じゃなく救助訓練みたいになってました。でも、一応自分の腕の力で進もうとしてました。ま、小学1年生が一人でロープを渡るのは無理だな。



展示車両見学
 では展示車両の見学をしてみましょ。まずはこの消防車。これもCD-U型消防ポンプ自動車だね。さっきの消防車は富山県消防学校、こっちの消防車には富山県広域消防防災センターって書いてありました。どちらも訓練用かな。でも消防学校のほうはナンバー付いてなかったけど、こっちの消防車はナンバーが付いてるね。車体も新しいし。
 今度は救急車。ちょっと古いタイプだね。ハイエース100系がベースかな。V8ってマークがさりげなく貼ってある。V8エンジンかー。今は8気筒エンジンはなかなかないだろうなー。
 車内も見学できました。ストレッチャーと救急設備。ハイルーフ車だけあって、中で人が立てますね。救急車に乗った経験者に聞くと、結構揺れるし窓から外は見にくいし、車酔いしやすいらしい。
 この消防車はかなりでかいね。化学消防ポンプ自動車W型ってやつです。重化学車に分類されるやつですね。ここ防災センターから近くの婦中ってところの消防署に配備されている現役バリバリの化学消防車です。

 水槽2,000L、薬液槽1,600Lもあって、車体上部には泡放射砲を搭載しています。泡放射砲って・・・なんかすごいネーミング。石油コンビナート等災害防止法ってやつで特別防災区域に指定されているので配備されているのかな。



ちょっとお楽しみ
 子供が飽きないように玉転がしや輪投げコーナーがありました。ネコ娘、さらっと投げて、外れてプイっと次に行っちゃいます。ドライな性格・・・。
 こっちはクマ兄さんのお楽しみ、野外炊具1号ってやつです。約45分で200人分の炊事ができる万能調理機。抽選に当たるとこの野外炊具1号を使った炊き出しがもらえます。もちろん三人分申し込みました。



自衛隊装備品展示
 次は自衛隊装備品の展示をまわってみます。ネコ娘とペンギン姉さんはこの時間、体験コーナーでおもちゃか何かを作ってました。

 まずは1 1/2t救急車。戦場で負傷した隊員を輸送するのに使うそうです。まとめて4人分の担架が運べるのが戦闘地域用って感じ。
 人命救助システムU型の構成品が展示されていました。左は手動式コンビツール。右はカッター。災害現場で障害物となる鉄筋コンクリートを切断したり、被災した車を切断して被災者を救助したり・・・というパワフルな道具。陸上自衛隊では阪神淡路大震災を教訓に災害派遣時の救助機材を導入したそうで、この機材もそのうちの一つ。救助機材をまとめて人命救助システムというそうです。このシステムは大規模震災などに際し、72時間以内の人命救助活動を目的として整備され、捜索・救助・負傷者の後送までを約30人で運用することができるそうです。
 戦闘糧食U型(左)と戦闘糧食T型(右)の展示もありました。いわゆるレーションです。左のレトルトパウチにはハヤシハンバーグとか書いてありますね。レトルトパウチなので湯煎して食べるんだそうです。右は見たとおり缶詰。輸送機からの投下による補給にも耐えられるように、ということでプルトップにもなっていないんだとか。たくあん漬けとかとっても美味しいらしい。
 この車、1/2tトラックというそうです。または73式小型トラック。6人乗りなんですね。元は三菱パジェロだそうで、エアコンが付いていました。エアコンが付いた車両は自衛隊では車が初めてだとか。でも、内装はほとんどなく鉄板むき出し。夏なんか暑そうだね。隊員のおじさんにエアコンって効きますか?って聞いたら「そよそよそよ〜って出てきます」だって。無いよりマシって感じだとか。そりゃ、後席部分は幌になってるから冷えないよねぇ。隊員のおじさん曰く「我々は人間ではなく道具ですから」だって。






 
 クレーンが付いているのが3 1/2tトラック。別名73式大型トラック。運転席の上部に三つの緑のランプがついていますね。ということはこの車両は1999年以前に導入された車体だということが分かります。あと、このトラックはなんとフルタイム6WD。悪路もガンガン走るんだろうね。タイヤがデカイし、10穴だし。
 座席はこんなに高い。そして高いにもかかわらずステップが無い。最初の一歩はタイヤのホイールだって。ネコ娘は抱っこして乗せてもらいました。
 これは、たぶん、訓練用でしょう。顔がマジックで書かれていますが、なんというか・・・ゴルゴ風?



レスキュー隊実演
 11:30からレスキュー隊実演がありました。左はセーラー渡河。右はモンキー渡河。たぶん・・・。一本の揺れるロープを渡っていくのって見た目以上に難しいはず。
 今度はセーラー渡河で真ん中まで来たときに、ロープからわざと転落しました。その後、颯爽とロープの上に戻るはず・・・だったのですが今日は調子が悪かったのかな?なかなかロープの上に戻れません。下には自衛隊の隊員もいるし・・・やりにくいんだろうなぁ。悪戦苦闘した結果、なんとかロープの上に戻り渡河を続けました。がんばれーって声が少しずつかかるんだよね。



救助訓練
 今度はロープで吊られた人(人形)の救助訓練。四人一組で救助するようです。高いところから一名が降下。




 
 一名の隊員が要救助者の横まで降りて行って、救助用のロープを掛け、上にいる二人の隊員が引っ張り上げる・・・一人を救助するのに四人がかりなんだね。それだけ、人を助けるのは大変ってことか。
 隊員の降下開始から救助完了までほぼ10分。見ている方はちょっとじれったいけれど、安全を確保しながら救助活動は安全確認などがあるので時間がかかるんですね。

 で、今回実演してくれたのは高岡市の特別救助隊のみなさんだったそうです。今日は非番なんだって。非番の日に実演ですか、大変ですねぇ。ところで、この特別救助隊っていうのは、1986年の消防法改正で人口10万人以上の地域に設置することになった人命救助を専門とした救助隊。オレンジ色の服が特徴です。目立つようになんだって。もっと高度な救助技術を求められる舞台には高度救助隊とか特別高度救助隊っていうのがあるそうです。特別高度救助隊よりもハイパーレスキューって言う方が有名かもね。



炊き出しゲット
 レスキュー隊実演の後、自衛隊の炊き出しをいただきました。抽選には3人で申し込んだのですがあたったのは二人分。二人分を3人で分けましょうかね。と、炊き出しをもらいに行くと、ご飯は山のように炊いた模様かなり余っている様子。二人分だけどてんこ盛りにしてもらいました。おかずはキーマカレー。温めずにご飯にかけるだけで食べられるタイプ。こちらは二人分のみ。
 ご飯が多すぎたのでお皿を一つもらって3人分に分けました。これでも、ご飯はかなり多め。クマ兄さん、おにぎりを自宅から持参したんだけど、おにぎりはいらなかったかもなー。温めずに美味しいカレー、まずまずでした。
 食後は化学消防車に乗って腹ごなし。ネコ娘、消防車がお気に入りのようです。



四季防災館
 富山県広域消防防災センターの中には四季防災館っていうのがあります。他にも富山県消防学校もあるけど。これらの施設は今年の4月1日にオープンしたばかり。富山県が気合を入れて作ったようです。
 外にいると暑いので、見学と避暑を目的に四季防災館へ行ってみました。
 四季防災館の中では各種災害の体験ができます。まず最初に体験したのは風雨災害体験。たしか、風速30m/minくらいで暴風雨を横殴りに受ける、というものでした。テレビニュースのアナウンサーが台風接近中に外でレポートしているのを実体験できるというものです。カッパを貸してもらって体験するんだけど、風と雨が横殴りでくると息をするのもしんどいね。
 二つ目は初期消火訓練。初期消火の大切さや消化器の使用方法を教わった後、訓練用の消火器で消火訓練を行います。消火器は訓練用なので、圧縮した空気と水が詰められています。画面の中で火事が発生するので、画面に向かって消火器から水を噴射させて吹き消します。ちゃんと消えたかな!?
 最後の体験は応急救命訓練。心肺蘇生や人工呼吸の基礎を教えてもらいました。人形も子供です。でも、本番に出会ったら大人を呼ぶんだろうな。

 あと、四季防災館に入って一番最初に地震の体験もやったような。阪神淡路大震災とか関東大震災、東日本大震災の地震の揺れを体験できました。阪神淡路大震災ってほんの一瞬だったんだね。そして、東日本大震災は大きな揺れが二回発生したという・・・、やはり地震は怖いねぇ。



放水体験
 四季防災館を満喫して、そろそろ撤収かなーなんて思っていたら、放水体験ができるっていうので、ネコ娘に参加してもらいました。

 ちゃんと防火服まで着せてもらって、ほっそい水を放水。ちゃんとお兄さんが後で支えてくれます。カメラ目線で。

 ネコ娘はしっかり楽しめたかな?
 これでほぼ一回りしたかな。日本一を誇る訓練塔登頂体験っていうのもあったけど、こちらはペンギン姉さんが却下。さすがに階段を登って行くのはしんどいか・・・。



 以上で本日のちびっこ消防防災まつりは終了。初めてのイベントだったけどなかなか面白かったな。今度は自衛隊かなー



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