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二日目 篠山・出石

2012.9.16


 昨日は兵庫県の西の方を走り回りましたが、今日は東のほうを走ってみたいと思います。兵庫県も奥が深いな。



青野ダム
 7:00、道の駅「とうじょう」で起床。昨夜は近くに停めていた若者の車のまわりで話し声がずっと聞こえていて、ちょっと気になって眠りが浅かったかな。でも、エアコンをかけずに寝られたのでまずまずの寝心地だったと思います。

 トイレに行って、車をドライブモードにして、朝ごはんを軽く食べ出発。

 まずは県道316号で東へ。三田に有馬富士っていう山があるからちょっと眺めてみようと思います。富士っていうくらいだからきっと良い形しているんだろう。


 と、広野から県道306号線にのって有馬富士が見えそうなところを探したんだけど見えなかった。有馬富士って標高低い?後から調べたら374mでした。県道306号線沿いじゃちょっと離れすぎだったかな?それとも有馬富士はクマ兄さんが想像している形じゃないので認識できなかったかな?

 とりあえず、青野ダムっていうのがあったので一休みしてみます。
 青野ダムの脇にちょっとした公園があって駐車場もあったので散歩してみました。今日も良い天気になりそうだ。

 周りにはサイクリングやランニングしている人がいます。スポーツが盛ん?

 ダムの水面にステージ上の広場があって、ネコ娘がポーズをとってました。なんのポーズだ?



河原町妻入商屋群
 9:00、丹波篠山に到着。最初に訪れたのは河原町妻入商屋群。伝統的建造物群保存地区に指定されています。商屋群の入口には市営の駐車場が整備されていて、1時間未満だったら無料。ちょっと、町並みをブラブラ見に行くにはちょうどいい駐車場があってうれしい。

 では、お散歩開始。河原町の交差点から商屋群を眺めたのが左の写真。白い壁と切妻造の小屋が並んでいて壮観です。
 左は西坂さん宅。もとは綿花の栽培、醤油屋をやっていたそうです。江戸時代の建物で篠山伝統的建造物群の代表格だとか。右は川端さん宅。主屋は明治前期、離れは大正9年に建てられたそうです。もうすぐ100年?
 丹波篠山まちなみアートフェスティバルっていうのがやってました。古民家の一室を使ってアートな作品を展示するってやつ。かるく覗くと青い絵が展示されてました。どんな意味があるのか分かりませんが(左)。右は小林さん宅。妻入・平入建築を組み合わせ町医者として建てられたもの。1965年まで開業されていたそうです。篠山重要伝統的保存建造物に指定されているそうです。
 左の建物の中でもアート展示。やっぱりクマ兄さんには意味がわからない。でも、タダだからいいか。角の家(右)もなかなか立派な古民家です。お店として使われているようでした。
 ある家の軒先には塩の看板。専売公社時代のものかな?以前は所々で見たことがあったけど最近は見なくなったなぁ。以前見た看板はもうちょっと違った気もするけど・・・。
 右も妻入建築の古民家。一階は黒、二回は白っていう建物がほとんどだね。じゃ、この辺りで駐車場に戻ろうか。ここまで約10分の道のりでした。
 じゃ、ここから河原町の交差点方面へ戻る。ある家で右の絵が展示されてました。絵っていうか切り絵?人の輪郭に切り取られた紙が三枚並んでいます。奥に行くほど子供になるんだね。


 
 丹波の民芸品「あめや」っていうお店がちょうど開いたところだったので、ちらっと覗く。このお店は焼き物のお店みたいだね。枝豆の箸置きが人気商品だって。確かに面白いね。300円っていうのもお値打ち価格。
 いやいや、いっぱい妻入商屋を見たね。往復20分ほどの町並みだったけれど天気も良かったので白い壁が映えて良かった。ところで・・・妻入りって、建物の入口がどこにあるかで妻入りか平入りか決まるんだって。この建物の建築方法は切妻屋根っていうそうです。屋根が本を伏せたような山形の形状をしているのが特徴なんだそうです。この切妻造の屋根の棟と直角な面を妻っていうそうです。この妻のほうに出入り口があると妻入り。屋根の棟と平行なほうに出入り口があるの平入りなんだって。



武家屋敷群
 切妻商屋群の次は武家屋敷群に来てみました。河原町から車で5分。ここも近くに駐車場が完備されています。篠山は駐車場がたくさんあるので観光しやすくていいね。

 この武家屋敷群があるのは「お徒士通り」っていうそうです。1609年に篠山城が完成し、その時に城下の町割も行われたそうです。お徒士通りもその時に造られたそうで、篠山城の外濠にそって南北に道を通し、西側に徒士を住まわせたんだって。1830年に火災があってほとんどの屋敷が焼けてしまったそうで、現存している屋敷は火災後に再建されたものだそうです。
 武家屋敷はさっきの商屋群と違って黄色い壁、茅葺の屋根、広い庭など独特の雰囲気が広がってます。ちなみに徒士っていうのは下級の武士のこと。徒歩で戦う武士のことだそうです。
 この立派な武家屋敷は安間家。史料館になっています。茅葺屋根が立派。門の屋根まで茅葺です。入館料200円かかるので外観だけ見学。



 武家屋敷も見たし、お土産屋さんに行ってみよう。ということで、丹波篠山の名産品が売っているお土産屋さんに行ってみました。黒豆茶を発見。この辺りは丹波黒豆が有名だよね?ということで黒豆茶を購入。後日、自宅で飲んだら美味しくて満足してます。



篠山城
 10:50、お昼ご飯まで少し時間があったので篠山城を見学しに行ってみました。が、ペンギン姉さんとネコ娘は行かないんだって。クマ兄さん一人で見学してきます。
 篠山城の入口、石垣が見渡せる場所からパチリ。かなり立派な石垣です。篠山城は1609年に造られましたが、幕府も石垣や堀が堅固過ぎるとクレームをつけたそうです。なので、天守閣は造られなかったとか。
 天守閣が造られなかった代わりに大書院が造られたそうです。明治維新後、城郭の遺構は大書院以外は取り壊されてしまったそうです。せっかく残った大書院も1944年に火事で燃えちゃったんだって。で、現在建っている大書院は2000年に再建されたものなんです。
 大書院のほかにも建造物はあったみたい。ここも昨日の赤穂城と同じように、建造物があった部分だけコンクリートで舗装し、何があったか解説板を置いてありました。最近流行りなのかな?この展示方式。
 この大書院は京都二条城の御殿を参考にして建てられた、と伝えられているそうです。大きさは東西28m、南北26mあり、内部は障壁画で飾られていた、と伝えられています。
 お城の中に神社がありました。あまりお参りしている人がいないけれど、クマ兄さんは真面目にお参りしていきます。
 神社をお参りした後は天守台へ。現在では展望台として使われています。もし石垣がこんなに立派でなかったらここには隅櫓が立ってたのかな。天守台からは篠山の町並みが一望できました。
 天守台から眺めていたら、すぐ目の前に小学校がありました。篠山小学校です。木造二階建ての小学校。かなり古そうです。篠山小学校は篠山城のお堀の内側にあるんだね。

 では、そろそろ車に戻ろうと思います。今日はちょっと早めにお昼ご飯を食べようと思っているので。



大手食堂
 今日のお昼は篠山のメインストリートにある大手食堂というところにしようと思います。るるぶにのってたし、店の前には値段が出ているし。のれんをかき分けて中を覗くとすでに席がいっぱい。少し待つ必要がありそうです。
 と、すぐに出ますよ〜、と言ってくれた人がいて席を譲ってくれました。助け合いに感謝。
 店内はこじんまりした感じ。テーブルにはサービスの漬物が置いてありました。みんなで食べてみたんだけど、ネコ娘やペンギン姉さんの口には合わなかったようです。クマ兄さんは気にならずに食べられるけどなぁ。
 入店して6分。早くも牛とろ丼が登場。但馬牛のタタキをご飯に載せ、その上にとろろがかかっています。ペンギン姉さんとネコ娘が注文してました。写真などを撮っているうちに、クマ兄さんが注文した猪肉とろろ丼(右)が登場。猪肉の煮込んだものがご飯の上に乗っかります。猪肉ってどんな味なのかわからないから、豚肉でもわからないかもしれないな。味はじっくり煮込んだ野菜と猪肉が甘くって美味しかったな。
 食後、付近をブラブラしていたらビルの上からイノシシに睨まれた。ぼたん鍋専門店のぼたん亭のビルでした。



 おなかがいっぱいになったので、そろそろネコ娘はお昼寝の時間かな。では、午後はドライブしよう。

 篠山の市街地を抜け、国道176号線に出ました。国道176号線を北上。



追手神社の千年モミ
 国道176号線を北上していると丹波市に入るちょっと手前で追手神社という小さな看板を発見。一度通り過ぎちゃってUターンして戻ってきたんだけどね。

 ここにはモミの木としては日本一(胸高三木周り7.8m)。樹齢は推定だけどなんと1000年。モミってクリスマスツリーに使われる木ですね。大きなクリスマスツリーが作れそうだ。



鬼の架け橋
 追手神社から北上して約10分、鐘ヶ坂トンネルを過ぎたところで脇道に入ると鬼の架け橋っていうのが見えます。とっても遠いけど。岩が橋のようになっていて人もその上を渡れるらしい。そこまで行ってみたかったけど、車では行けないので断念。国道沿いから撮影しました。上の写真の左の方に写ってるやつです、わかるかな?
 この鬼の架け橋は15世紀中頃、地震によって崩落した岩ではないか、ということです。この写真を撮るのに実は国道176号線の脇道に入り、どれがその岩かな〜、って探すのかなり苦労しました。だって、国道からはかなり小さくしか見えないんだもん。いつか登ってみたいね。



大けやき
 さらに北上し丹波市柏原町までやってきました。ここには根が橋になっているケヤキがあるんです。幅6mの奥村川をまたいで自然の橋を作っているので木の根橋と呼ばれているんだそうで。ただ、この根の裏には車が通れる橋があるのでちょっとわかりにくいかな。このケヤキも樹齢1000年だって。
 



水別れ公園
 木の根橋から10分、丹波市氷上町にある水別れ公園にやってきました。ここは本州で一番低いところにある分水界がある公園です。水別れ公園の駐車場はかなり遠くにあるのですが、強引に公園内まで来たら水別れ史料館のところにも駐車場があったのでそこに車を停めさせてもらいました。もし、係の人が来て怒られたらペンギン姉さんに何とかしてもらおう、ということでペンギン姉さんは車でお留守番。
 これが分水界。左が下流から見たところ。右が上流から見たところ。上流から真っすぐ流れる水路が加古川水系で瀬戸内海に向かいます。横に別れる水路は由良川水系で日本海に向かいます。この場所は海抜100mってことで日本で一番低い分水界なんだって。ここで右に行くか左に行くかで瀬戸内海に行くか日本海に行くか変わっちゃうなんて・・・。
 水別れ公園ってことでこんな人口の滝が造られていました。水が若干汚いんだけど、ポンプで汲み上げたりしてないよね?変な菌が飛び散ってること無いよね?近くでお弁当を広げてピクニックしている人がいたけど、大丈夫だよね?

 とりあえず、クマ兄さんとネコ娘は早々に撤収。それでは、車に戻って次へ行こう。



北近畿豊岡自動車道
 水別れ公園を一回りして車に戻ったのが13:00。一応これで今回のドライブの予定は終わっちゃった。でも、このまま富山に変えるのはもったいないなぁ。じゃ、ちょっと寄り道しちゃおうか。とりあえず北近畿豊岡自動車道にのって北上。

 山東ICで北近畿豊岡自動車道を降り、国道427号線→国道312号線→国道9号線→国道312号線→国道482号線と乗り継いで到着したのは出石。



出石
 14:30、出石に到着。兵庫県は何回か遊びに来てるんだけど、瀬戸内方面や城崎温泉方面が多くて、出石に来たことは無かったんだよね。ガイドブックではよく紹介されているので以前から来てみたかったんだ。

 出石にきて駐車場を探すと結構高いし混雑。あんまり長いしないから・・・と心の中で言い訳しつつ、にしわきっていうスーパーの駐車場に車を停めさせてもらっちゃいました。ごめんね〜。

 ではちょっとだけお散歩してみようと思います。

 まずは福成寺がスーパーのすぐ横にあったので覗いてみる。親鸞の像が立派。








 
 福成寺の向かいには家老屋敷。出石藩の家老仙石左京の住居跡だそうです。平屋に見える細長い建物だけど、隠し二階があって不意の襲撃に備えていたんだって。
 出石っていったら辰鼓楼だよね。思ったよりも大きくてびっくりしました。そして、さらにびっくりしたのが観光客の数。かなり多い。出石って一大観光地なんだなぁ。辰鼓楼と出石そばしか知らないんだけど・・・。
 辰鼓楼は明治4年に大手門脇の櫓台に建てられた鼓楼です。当時は一時間ごとに太鼓で時を知らせたんだって。今は時計が設置されています。 
 では、辰鼓楼を過ぎて商店街に行ってみよう。こっちも人が多いなぁ。
 左は八百屋さん。丹波黒豆、二十世紀梨、錦糸瓜など丹波の地野菜を売ってました。右は出石そばのお店。近又っていうお蕎麦屋さんです。14:50という中途半端な時間なのに行列ができていました。

 出石そばは皿そばとも言われています。小皿に小分けしていただくんだよね。信州上田から国替になった仙石氏によって伝来したと言われているんだって。出石焼の小皿にそばを盛ったのが出石皿そばの由来だとか。
 もう一軒の八百屋さんでお土産の野菜を買っちゃおう。まずは錦糸瓜。そうめん南瓜とも呼ぶそうです。一個100円〜200円と安い。錦糸瓜はぶつ切りにして、種を取って、お湯で茹でた後に手でほぐすと繊維状になります。そうめんみたいにできるのでそうめん南瓜って呼ばれるとか。自宅で食べたけど、ほとんどかぼちゃの味はしなかったな。でも、栄養価はかぼちゃと一緒なんだって。調理のレシピももらえました。
 梨は5個で250円。ピーマンは10個以上で100円。とってもやすいな、この八百屋。
 最後にお土産屋さんでソフトクリームを食べようかね。ネコ娘は特選抹茶ソフト(緑)、ペンギン姉さんは黒豆きなこソフト(うすい茶色)、クマ兄さんがそば茶ソフト(茶色のぶつぶつ付き)でした。それぞれ美味しい。クマ兄さんのそば茶ソフトのぶつぶつの正体は蕎麦の実でした。
 ソフトクリームを食べながら、辰鼓楼を眺める。ここからの景色は風情があって良いねぇ。観光地化が進んでいるけど、良いものは良いね。



帰宅
 16:00、そろそろ富山に向けて出発しようと思います。まずは国道426号線を北上。出石川沿いに走って豊岡を目指します。豊岡からは国道178号線→国道312号線を東へ。京丹後市から与謝野町に渡るときは県道651号線で大内峠を越えました。
 わざわざ国道312号線から外れて大内峠に来たのは天橋立を眺めるため(カーナビが短距離になるルートを選んだだけという説あり)。ここは2年ほど前にも一度来たことがあります。天橋立を無料で眺められる貴重な場所。ここから天橋立をチラ見してあとは富山に帰るだけ。

 与謝野の町中でガソリンを入れ、与謝天橋立ICから宮津与謝道路を走り、宮津天橋立ICから京都縦貫道→綾部JCTから舞鶴若狭道で小浜ICまでワープ。ここから国道27号線で敦賀まで下道を走る。途中のコンビニで夕食。ネコ娘が空腹のあまりご機嫌斜めでした。舞鶴若狭道でご飯が食べられそうなところが無かったんだもん。そのご敦賀ICから北陸道にのっていつもの通り自宅から最寄りの小杉ICまで爆走。

 自宅に到着したのは22:45でした。出石から寄り道しつつ7時間で帰ってこれました。走行距離は1,122kmでした。




一日目
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